まちづくりに大学生の視点も取り入れようと、厚木市は同市飯山にキャンパスを置く東京工芸大学と2日、「あつぎの街!を考えるワークショップ」を同市中町のアミューあつぎで開いた。
ワークショップは2015年2月に続いて2回目。同大建築学科3年生が授業の一環で「厚木市中心市街地改造(改善)計画」と題して取り組んだ成果を発表した。
対象地域は空洞化が懸念される小田急線本厚木駅前の中心市街地。厚木一番街周辺で八つの地区を選定し、それぞれを担当する数人のグループが歴史や文化、通行量などを調査、望ましい施設の設計案を示した。
学生たちは「アミューあつぎには多くの人が訪れているが、人の流れがそこで完結している」「商店街に統一感がない」などの課題を指摘。上下階の交流を促すため中央部分を半階ずらした構造の総合福祉施設や、既存施設の外観に同一の黒いラインを引くことなどを提案した。
発表後は参加した地元の商業者ら約40人と意見交換を行った。市は学生からの提案を策定中の商業まちづくり計画に反映するという。