県は6日、2011年度の一般会計決算見込み額を発表した。県税収入は前年度比17億円(0・2%)減の9971億円。4年連続マイナスで、過去最高だった07年度(1兆2805億円)の8割弱に落ち込んだ。一般会計の単年度収支は、18億円の赤字に転じた。
県によると、主要税目の個人県民税と地方消費税が大幅に減少した。個人県民税は4246億円で、所得水準の低迷などに伴い、前年度比62億円(1・5%)減。地方消費税は東日本大震災の影響による国内消費の冷え込みなどが響き、32億円(1・9%)減の1634億円となった。
一方、法人2税は計1907億円で、前年度を97億円(5・4%)上回った。11年3月期の企業収益が新興国需要に支えられ、製造業を中心に大幅アップ、震災に伴う特別損失もカバーする形となった。
11年度の歳入総額は1兆8148億円(前年度比222億円減、1・2%減)で、歳出は1兆8053億円(195億円減、1・1%減)。12年度への繰越金(46億円)を差し引いた実質収支は49億円の黒字を維持した。
県債の新規発行額(2860億円)は前年度に比べ412億円抑制したものの、年度末残高は1252億円増の3兆3775億円に膨らんだ。
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