震災がれきの受け入れについて、黒岩祐治知事は5日の定例会見で「国と調整し、最終的には協力する方針は少しも変わっていない」と述べ、受け入れ実現にあらためて意欲を示した。
環境省は、岩手県の可燃物と木くずは広域処理の見通しが立ったとしている。神奈川県は未実施だが「最優先で広域処理の実現を図る自治体」に位置づけられており、黒岩知事は「われわれの動きも含めてめどが立ったということ。やめるわけにはいかない。今まで通り受け入れに向けて進めていく」と繰り返し強調した。
県は3月に岩手県の木くず12万1千トンを受け入れるよう正式に要請を受けている。会見で知事は「現場のがれきの状況は刻々と変化している。それに合わせて対応しないといけない」と述べ、現行の要請内容にこだわらずに国と調整する姿勢を示した。
知事は昨年12月に受け入れ意向を表明したが、県処分場の周辺町内会の反発を受けて今年2月にいったん撤回。「ほかの知恵を出す」として仕切り直しの状態が続いている。
国は今後、岩手県の不燃物や宮城県分の受け入れ先確保に力を入れる考えを示している。
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