
「もうちょっときちんとした条例をつくればよかった」-。前知事の松沢成文氏(参院神奈川選挙区、無所属)が24日の参院予算委員会で、自身が知事時代に手掛けた県受動喫煙防止条例の内容を悔やむ一幕があった。
松沢氏は、受動喫煙を巡る自民党内の議論について「ごちゃごちゃになっている。厚生労働省案にたばこ議連が反対して収拾がつかない」と指摘。国際基準に沿った厚労省案を評価する一方、職場を規制対象外、飲食店は選択制とする議連案を「ひどいもの」とこき下ろした。
続けて「実は私のつくった神奈川県条例はちょうど(厚労省案と議連案の)真ん中ぐらい。反省もある」と述べた。
その上で、安倍晋三首相に「どちらの案が受動喫煙対策に実効性があるか」と迫ると、首相は「どうか今の段階で私に評価を求めるのはご勘弁いただきたい」と苦笑いだった。