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災害時の避難マニュアル作成し市民へ配布、津波対策に重点/三浦市

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2012年6月2日(土) 11:34

三浦市が作成した災害時の避難マニュアル=三浦市役所
三浦市が作成した災害時の避難マニュアル=三浦市役所

三浦市は地震や風水害など災害時の避難手順をまとめたマニュアルを作成し、1日から市内約1万8千世帯に配布を始めた。当初の原案に、昨年の東日本大震災での津波被害を踏まえた対策を盛り込んだ。市危機管理課は「いざというとき、冷静に行動できるようマニュアルを家庭内で共有して、もしもに備えてほしい」と呼び掛けている。

重点を置いた津波対策では、地震発生から10分以内に最も身近な高台や丈夫なビルに逃げるよう求めた。安全が確保されていない場合もあることから、必ず避難所に行くものではないと明記。津波は何度も繰り返し襲来することがあるため、警報・注意報が解除されるまでは海辺に近づかないことを訴えた。

課題だったのは、高齢や体が不自由などで避難が難しい要援護者の避難手段の確保。訓練の実施結果などを踏まえて検討を重ねたが、万全な解決策は見いだせなかった。結局、近隣で声掛けを行うなど配慮するようにし、歩くのが困難な人は近くの人が背負って避難する「共助」を求めた。

担当者は「リヤカーや車いすの利用も検討したが、高台への道のすべてが適しているわけではない。現状で考えられる有効な手段を選択した。自助と共助を基本とした対応を求めざるを得ない」と苦慮したことを明かす。

市が避難マニュアルを作成したのは初めて。「東日本大震災クラスの被害が起きた場合、行政に何ができて何ができないかの整理に時間がかかった」(同課)としている。

このほか、情報の取得方法や避難時の持ち出し品リストなどもまとめた。A4判カラー14ページ。市役所や出張所でも配布している。

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