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上下水道で国際貢献、市が中国やベトナムでインフラ整備支援へ/川崎

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2012年6月1日(金) 11:08

上下水道分野の高度な技術、ノウハウを国際貢献につなげるため、川崎市上下水道局は今夏、官民連携で水ビジネスを推進する組織として「かわさき水ビジネスネットワーク」(仮称)を設立する。アジア地域では経済成長に伴う人口増を背景に、上下水道へのニーズが急速に高まっており、中国やベトナムで友好関係のある都市を中心にインフラ整備を支援する。

市上下水道局は6月下旬から、エンジニアリング、インフラ関係企業など水ビジネスに関連する民間企業を対象にかわさき水ビジネスネットワークへの参加の呼び掛けを開始する。8月下旬ごろの設立を目指しており、民間企業が幹事として運営を主導し、市が事務局を務め最先端の水関連技術を横断的に展開できるようサポートする。

対象として想定しているのは、中国・瀋陽市、ベトナム・ダナン市、オーストラリア・クイーンズランド州など。友好都市、友好港などとして長年にわたり交流を続けており、現地の状況を把握している利点がある。

同ネット発足後、対象国・地域の水ビジネスに関するニーズ調査を実施するほか、ミッション団の派遣も検討。ビジネス環境の整備を進めながら、事業スキーム(枠組み)を構築し、それぞれのニーズに応じた事業の実施可能性調査や技術、ノウハウの提供、政策・制度面での支援などに取り組む計画。

既存の官民連携プロジェクトへの参画、協力も推進。国際協力機構(JICA)など国際機関との協力関係も構築し、JICAを通じた専門家の海外派遣、研修生の受け入れにも取り組む。同ネットの会員企業に対しては、水ビジネスセミナー・交流会の開催、海外向けに企業情報を発信するホームページの開設、水ビジネス関連情報のメール配信などを実施する。

市上下水道局は「事業運営、環境・漏水対策、水質管理、下水高度処理などの技術、ノウハウ、国際的な企業の集積、羽田空港に近い立地条件といった川崎市のポテンシャルを生かし、世界の水環境の改善、下水道事業の持続的経営など国際貢献を進めていく」としている。

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