横浜市議らが中心となり、当選1回の地方議員を集めた議員連盟「かながわ新人地方議員会議」が発足した。政策立案能力の育成などを図るのが狙い。27日の発足総会では、元三重県知事で早稲田大学大学院教授の北川正恭氏が講演し、「皆さんで競い合い、議会から地方を地方から国を変えてほしい」とエールを送った。
同会議は横浜市議の草間剛氏(自民党)らが発起人となり、参加を呼び掛けた。県内の当選1回の地方議員計260人中、75人(12議会から)が参加を表明。総会には約50人が出席した。
総会では、共同代表の1人に選ばれた平塚市議の数田俊樹氏(無所属)が「議員となって1年がたった。自分の力のなさ、勉強不足を切に感じている。残りの3年間が有意義になるよう頑張りたい」とあいさつ。
北川氏は講演で「私が県議のころは中央集権時代だったが、今は地方分権の時代。地方議員の役割は大きい」と職責の重さを強調。
県議や知事時代の経験を踏まえ、「高度成長期のころと違い、政治と行政の役割は富の分配から、負担の分配に変わった。皆さんは主権者、納税者への説明責任を果たせないと生き残っていけない。自分たちの任務は何なのか、この会で勉強し、切磋琢磨(せっさたくま)してほしい」とアドバイスした。
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