川崎社会保険病院(川崎市川崎区田町2丁目)を保有する独立行政法人年金・健康保険福祉施設整理機構(RFO)は5日、譲渡先を決める入札を5月18日に実施すると発表した。地域医療機関としての機能維持を条件とし、6月1日までに譲渡先を決定、2013年4月をめどに新病院に移行する予定。
同機構が公表した入札公告によると、譲渡条件は(1)病床は308床とし、一般病床を100床以上確保(2)譲渡後1年以内に救急告示病院の認定を受ける(3)回復期リハビリテーション病床、緩和ケア病床24床の稼働(4)健康診断事業の実施(5)介護老人保健施設100床の運営―など。譲渡時点の入院患者については引き続き診療を継続することも条件としている。
入札公告について、市は「当初より約1カ月早く入札されることで、新たな経営体制が迅速に整うことを期待する。地元住民や病院職員に対し、今後の譲渡手続きなどについて十分に説明し、円滑な業務引き継ぎを進めるよう要請する」としている。
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