横浜市は15日、放射性物質が検出された下水汚泥焼却灰を入れた大型袋(1個500キロ分)が山積みされている南部汚泥資源化センター(金沢区)に、保管用のコンテナ8基を設置した。北部汚泥資源化センター(鶴見区)も21日にコンテナを搬入。十分な保管スペースを確保するためで、毎月それぞれ160基と100基の計260基を設置する。2年間の保管が可能と見込んでいる。
市環境創造局によると、下水汚泥焼却灰はセメント原料などにリサイクルされていたが原発事故後は激減した。市は昨年9月、国の基準値内の焼却灰について南本牧廃棄物最終処分場(中区)に埋め立てる計画を立てたが、市民の反対などで凍結している。
2日現在、南部センターに6600トン、北部汚泥資源化センター(鶴見区)に3300トンが保管されており、1日約30トンペースで増え続けている。このため市はコンテナの購入を決めた。
4月以降も月260基ずつ設置していく。費用は月1億1500万円で、東京電力に請求する。
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