茅ケ崎市と寒川町共同運営リサイクル施設完成、ごみ資源化へ/神奈川
政治・行政 | 神奈川新聞 | 2012年3月10日(土) 13:20
茅ケ崎市と寒川町が共同で建設、運営するごみの資源化処理施設「寒川広域リサイクルセンター」(寒川町宮山)が完成し、服部信明市長と木村俊雄町長が9日、同センターで合同会見した。複数自治体が共同運営する広域リサイクルセンターは県内初。双方が持つ処理機能を集約し、リサイクルの啓発拠点としても活用することで資源化率の向上を目指す。本格稼働は4月から。
同センターは寒川町北部のクリーンセンター跡地に立地。主に処理を行うリサイクル棟が鉄骨2階建てで、総床面積4199平方メートル。総事業費は約14億9千万円で、処理量に基づいて茅ケ崎が79%、寒川が21%を負担した。
処理対象物は両市町の家庭から排出される瓶や缶、ペットボトル、プラスチック製容器、包装など計8種類で、処理能力は1日55・5トン。機械や手作業で選別、圧縮した上でリサイクル業者などに引き渡す。広域化に伴い、茅ケ崎市が4月からプラスチックを本格回収するなど、資源物の品目の統一も図る。
センター内に見学窓が多数設けられ、環境学習用のパソコンなども設けられている。資源化率の目標値を茅ケ崎が2017年度までに32・7%(現在は18・1%)、寒川が20年度までに35%(同22・2%)と掲げており、木村町長は「単にリサイクル処理だけでなく、住民にリサイクルの必要性を知ってもらう拠点としたい」と話した。
ごみ処理の広域化については、最終処分場の確保が難しいことやリサイクル、環境保全対策の観点から国が1997年に都道府県に広域化を通知。藤沢、茅ケ崎、寒川の2市1町が1ブロックとなり、藤沢に1カ所、茅ケ崎と寒川で1カ所、計2カ所のリサイクルセンターを整備する方針となっている。藤沢市のリサイクルセンターは現在は建設中。
25日に開所式を行い、同日午後1時半から4時まで一般見学会を行う。対象は茅ケ崎市民、寒川町民。
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