
民主党県連が次期衆院選の神奈川4区(横浜市栄区、鎌倉市、逗子市、三浦郡)に、早稲田夕季県議(57)=鎌倉市=を擁立する方針を固めたことが4日、分かった。近く、県連内の正式な手続きを経た上で、党本部に申請する。
県連の滝田孝徳幹事長は神奈川新聞社の取材に、「党本部との調整は付いていないが、地元から強い擁立の要請がある。党本部としっかり調整を図っていきたい」と話した。
4区の現職は、元みんなの党代表で、同党解党後は無所属の浅尾慶一郎氏。浅尾氏は、今夏の参院選神奈川選挙区に自民党推薦で再選を目指す無所属候補の選対本部長に就任。1日の衆院本会議採決で、民主など野党が反対した2016年度予算案に賛成した。
こうした浅尾氏の対応に、県連は「与党側の人と判断せざるを得ない」などと反発。前回衆院選で見送った対抗馬擁立の主戦論が台頭していた。3月中に合流する維新の党の県総支部内にも浅尾氏への反発が強い。
早稲田氏は金融機関勤務やミニコミ紙記者、鎌倉市議を経て、11年に県議に初当選。現在2期目。