選挙権年齢が18歳以上に引き下げられるのを受け、相模原市南区の東海大相模高校で4日、市選挙管理委員会による出前授業が行われた。7月に想定される参院選では有権者となる3年生約680人が、投票方法や選挙の意義に理解を深めた。
市選管職員が、「投票用紙には、自分の意思で読みやすい字で書く」「候補者を応援していても、『がんばれ』など余計なことは書かない」など投票の際に気をつけることを紹介。投票日に投票所に行けなくても、期日前や不在者投票ができることを挙げ、選挙に参加することを促した。
また「1票に満たない差でも当落が決定する場合がある」と強調。昨年4月の統一地方選の熊本市議選で、得票数が同じだった候補者2人が、最後の1議席をめぐってくじ引きをした事例を紹介した。
若者の投票率の低さが指摘されるなか、「政治は、奨学金の問題や、保育所不足など若者の身近なことにも関係している。みなさんが選挙に参加すれば、問題解決も可能になる」と呼び掛けた。