
熱い舌戦が展開中の秦野市議選だが、近年は投票率の低迷が続く。そんな市議選を盛り上げようと、「早大マニフェスト研究所」が候補者の政策などが分かるサイト「マニフェストスイッチ秦野」を立ち上げた。同研究所は「分かりやすく比較しやすい情報を提供することで投票率アップにつなげたい」と話す。
秦野市議選の投票率は前回、43・84%と過去最低を大幅に更新。同研究所はサイトを通して投票率の向上とともに、ふさわしい候補者選びにつなげてもらいたいという狙いがある。
サイトでは秦野青年会議所(JC)が告示前に実施した立候補予定者アンケートを基に、各候補者の政策を確認・比較できるようになっている。また地区別選挙の参考ともなるように、市内の地図上に候補者の顔がその住所地に落とし込まれている「政策マッピング」というページも用意。誰がどの地区から出馬しているかがすぐに分かるようになっている。
選挙戦で市内各地を回っているベテラン現職は「今回の市議選は有権者の関心が薄いと感じる。インターネットを通して若い有権者の投票時の参考になるかも」と期待していた。
マニフェストスイッチは全国の政治家の政策データを一元化し、分かりやすい形で公開する試みで、4月の統一地方選から始まった。これまでは主に首長選で活用されてきたが、市町村議選で全候補者が掲載されるのは秦野市が初めてという。
青木佑一事務局次長は「有権者にアンケートをしたところ、首長選はまだいいが、市町村議選では誰が何を言っているのか分からないという声が多かった」と語る。一つのサイトで候補者の考えや情報を網羅的に確認できる媒体をと、マニフェストスイッチを立ち上げた。
今後も全国の選挙での活用を目指し、JCや各自治体の協力を求めていきたいという。青木事務局次長は「政策も具体的な人もいれば、そうではない人もいる。いろんな側面から有権者と選挙の距離を近づけ、投票率向上や候補者選びにつながれば」と話していた。
サイトはインターネットで「マニフェストスイッチ秦野」で検索する。URLは(http://manifestoswitchhadano.strikingly.com/)。