
新人との一騎打ちを制して再選を決めた落合克宏氏(57)は午後9時25分ごろ、市内のホテルに集まった支持者に「『オール・フォー・平塚』の応援を得た結果。平塚のために、さらに4年間頑張ることを誓う」とあいさつし、笑みを浮かべた。
平塚駅頭や商業施設などで繰り返し演説に立ち、新市庁舎や環境事業センターの建設、待機児童ゼロ達成といった1期目の実績をアピール。市中心市街地をこまめに歩き、市民への浸透も図った。
開票状況を見守っていた支持者たちは、当選確実の知らせを受け、喜びの歓声を上げた。落合氏が会場に姿を見せると、次々に祝福の言葉を贈った。
落合氏は支持者に「選ばれるまちをつくっていく。人口減少や少子高齢化、経済への対策を進め、発展の土台をつくりたい」と、2期目の抱負を語った。
「投票率低く 風が吹かず」石黒氏
一騎打ちに敗れた新人の石黒昭雄氏(65)は「一生懸命頑張った。手応えは感じていたが、残念」と敗戦の弁を述べた。
「市民に選択肢を」と3月下旬に出馬表明。短い準備期間だったが、ツインシティ計画凍結や中学校給食の完全実施などを訴えて現市政への批判票の受け皿を狙ったが及ばず、「主張が市民全体に浸透しなかった。投票率が低く、風が吹かなかった」と話した。