
茅ケ崎駅北口の事務所に服部信明氏(53)の当選の一報が伝えられると、集まった支持者から大きな歓声が湧いた。服部氏がほっとした表情で事務所に到着すると、温かな拍手で出迎えた。
出馬表明が遅れたことで、今回はこれまでにないほど短期集中型の選挙戦となった。だがその分、推薦を受けた党からの応援は手厚かった。
人通りの多い茅ケ崎駅周辺では、党公認や推薦の市議候補に加え、県議や国会議員らが集結。4選を目指す現職の続投の必要性を代わる代わる訴えた。新人候補からは多選批判を展開されたが、幅広い層に現職の強みをアピールし、順調に票を積み上げた。
服部氏は、「あらためて初心に立ち返り、茅ケ崎の雰囲気を大事に、次世代に責任のあるまちづくりをしていきたい」と決意を述べた。
出遅れ響き現職崩せず 鈴木氏
現職の4選阻止を最大のテーマに掲げて挑んだ無所属の新人鈴木毅氏(59)だが、出馬表明が遅れたこともあり、現職の壁を崩せなかった。
事務所に集まった支持者らを前に、鈴木氏は「私の力不足と不徳によって敗戦した。本当に申し訳ない。今後は新しい人をサポートしていきたい」と頭を下げた。支援者からは「反応は悪くなかった。よく頑張った」などの声が上がった。