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基地対策訴え変化 軍民共用や観光スポット 大和市長・市議、綾瀬市議選

選挙 | 神奈川新聞 | 2015年4月22日(水) 03:00

大阪万博で羽田空港が過密となったため、厚木基地と八丈島を結んだ全日本空輸の旅客機=1970年8月、同基地(鈴木宣勝さん撮影、AGCアート提供)
大阪万博で羽田空港が過密となったため、厚木基地と八丈島を結んだ全日本空輸の旅客機=1970年8月、同基地(鈴木宣勝さん撮影、AGCアート提供)

 26日の投開票に向け、激しい選挙戦が展開されている大和市長選・市議選と綾瀬市議選の争点の一つは両市をまたぎ、米海軍と海上自衛隊が共同利用する厚木基地だが、各候補者の訴えにこれまでとは変化が見られている。従来通りの基地撤去を訴える候補者がいる一方、軍民共用化による空港開設や観光スポット化など基地の平和利用を訴える候補者もいる。2017年ごろとされる米軍艦載機の岩国基地移駐へ向け、議論が表面化してきた。

 「まだまだ(厚木基地の)飛行機の便に余裕がある。できれば民間航空機を飛ばしたい」。航空管制官の経験のある大和市長選の候補は17日夜に開かれた事前公開討論会で指摘した。「綾瀬市側にターミナルを造れば、同市にとって念願の鉄道敷設が可能になる」

 厚木基地には1970年ごろ、大阪万博で羽田空港の発着便が過密になっため、民間の離島路線が乗り入れたことがある。その後、旧運輸省が軍民共用化による空港開設を検討したが、事故や騒音悪化などを懸念した大和市側の大反対などで立ち消えになった。

 ただ、当時と比較すると民間航空機の騒音は低下し、安全性も上がったとして、綾瀬市側には「艦載機移駐後には軍民共用化について考えたい」(同市幹部)と空港待望論は今もある。

 大和市長選のある候補は、厚木基地が終戦直後に連合国軍のマッカーサー総司令官が降り立った平和日本の出発点となった地である点に着目。「航空公園とマッカーサーや基地の歴史を紹介する記念館を整備し、観光資源として活用する」と訴える。同市議選の現職候補の一人は基地の一部返還を求め、防災拠点として整備するよう訴えている。

 空港や観光地として期待する背景には、米海軍と自衛隊の母港がある横須賀市の存在がある。同市では海軍カレーや軍港をめぐる遊覧船がヒットしている。

 厚木基地は航空機ファンにとって撮影の“聖地”で、新型輸送機オスプレイなど珍しい飛行機が飛来した際には反対派とは別に千人以上のファンが集まる。ある大和市の観光関係者は「厚木基地は観光資源として、たいへん魅力的。選挙で議論になって非常にありがたい」と語る。

 ただ、基地撤去を訴える候補からは、資料館はともかく空港に対しては激しい拒絶反応を示す。大和市議選のある現職候補は「そもそも住宅密集地に航空機が飛ぶことが危険。軍民共有化などとんでもない」と語る。

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