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2015統一地方選
知事選あす投開票 相模原市長選も

選挙 | 神奈川新聞 | 2015年4月11日(土) 03:00

 第18回統一地方選前半戦の知事選、相模原市長選と、県議選、横浜・川崎・相模原の各政令市議選が12日、投開票される。ともに現職と新人の一騎打ちとなっている知事選と相模原市長選は、現県政・市政運営の評価をめぐる舌戦が最終盤に入った。

知事選


 知事選に立候補しているのは、いずれも無所属で、再選を目指す現職の黒岩祐治(60)=自民、民主、公明党、日本を元気にする会推薦=、元神奈川労連副議長で新人の岡本一(69)=共産党推薦=の2氏。

 選挙戦では、黒岩氏の1期目の評価が最大の争点。神奈川新聞社が中盤で実施した世論調査では、黒岩氏が推薦を受ける政党支持層のほか無党派層にも支持を広げ、岡本氏に対して優位に戦いを進めている。ただ、半数近くは投票先を決めておらず、流動的な要素も残っている。

 黒岩氏は、神奈川の成長戦略を重視。各地で開く対話集会などでは、三つの特区を活用した先端医療・健康産業の創出、地産地消の新しいエネルギー体系への移行、国際観光戦略を重点的に訴える。

 岡本氏は、憲法が生きた県政への転換を訴え、精力的に活動。長時間労働の是正やリストラ防止を盛り込んだディーセントワーク条例のほか、小児医療費助成の対象拡大など医療・福祉の充実を掲げる。

相模原市長選


 相模原市長選に立候補しているのは、無所属で3選を目指す現職の加山俊夫(70)=自民、民主、公明党推薦=、共産党公認の新人で党北部地区常任委員の中野渡旬(66)の2氏。

 選挙戦は、加山市政が市中心部で進めようとしている「広域交流拠点」のまちづくりの是非が争点。神奈川新聞社の中盤世論調査では、加山氏が推薦を受ける政党のほか無党派層にも支持を広げ、中野渡氏に対してリードしている。ただ、投票先を決めていない有権者が約4割いるため、流動的な部分もある。

 加山氏は、リニア中央新幹線の中間駅や在日米陸軍相模総合補給廠(しょう)の一部返還地などを生かし、「首都圏南西部の広域交流拠点として一体的なまちづくり」を呼び掛けている。

 中野渡氏は、大規模開発につながる広域交流拠点に異議を唱え、「市民生活に不要不急の計画は中止し、市民生活関連分野に予算を振り向けるべき」と訴えている。


県議選


 県議選は、定数105に対し、前回より4人少ない173人が立候補した。19人(11選挙区)が無投票で当選を決めており、154人が86議席を争う。

 自民党(現有議席41)は、前回を11人上回る54人を公認。党基盤強化のため積極擁立を進め、56年ぶりの単独過半数を目指す。

 民主党(現有議席22)は、前回比17人減の31人を擁立。積極的に複数擁立して共倒れが相次いだ前回を教訓に、候補を大幅に絞った。

 維新の党(現有議席8)は、旧みんなの党の現職6人を含む計19人を擁立、神奈川を東の拠点と位置付け、躍進を目指す。

 公明党(現有議席10)は、現職全員が再挑戦。全国最重点区に位置付けた減員区の川崎市川崎区を含め、全員当選を目指す。

 前回約50年ぶりに議席を失った共産党は前回より3人多い12人を公認。過去最多の6議席を目標に掲げ、議席奪還を狙う。

 次世代の党は1人を立てた。

 地域政党「みんなの改革」(現有議席5)は、現職5人を公認。神奈川ネットは、現職1人を含む4人を擁立した。

 旧みんなの現職2人を含む4人が諸派、県政会の現職4人を含む無所属は31人が争っている。

横浜市議選


 横浜市議選は、前回より14人少ない128人が立候補。定数は前回と同じ86だが、都筑区は1増、中区は1減。内訳は現職80人、元職6人、新人42人。

 最大会派の自民党(現有議席32)は、前回に30議席を獲得後も補選で勝利するなど党勢を拡大。今回は全18区で35人を擁立した。15区で複数候補を立て、議席増を狙う。

 民主党(現有議席15)は、中区を除く17区で22人を擁立。前回は11選挙区で複数を立てたが、逆風で議席を大きく減らした。今回の複数擁立は5区にとどめ、前回から10人減とした。

 維新の党は、旧みんなの党で当選した現職8人のほか新人などを含め16区で計16人を立てた。

 公明党は現有15に加えて前回失った金沢区で新人を立てた。

 共産党(現有議席5)は都筑区以外の17区で計17人を擁立。

 次世代の党は新人1人、みんなの改革は現職2、元職の計3人、神奈川ネットは新人3人を擁立。無所属は15人が出馬している。

川崎市議選


 川崎市議選は定数60に対し、前回(81人)を上回る87人が立候補している。内訳は現職51人、元職3人、新人33人。

 自民党は前回同様19人を擁立し現有15議席から、民主党は前回より6人減の13人を立てて現有11議席から、それぞれ議席増を狙う。維新の党は、旧みんなの党で当選した現職3人ら全区に計8人が出馬している。

 公明党は前回同数の13人で、議席維持を図る。共産党は前回を1人上回る11人で、現有9人から議席増を目指す。日本を元気にする会は新人1人を立て初議席を、現有ゼロ議席の神奈川ネットは元職を含む4人が議席回復を目指す。福田紀彦市長の「与党色」の強い無所属議員でつくる政治団体「新しい川崎の会」は現新計4人を擁立、議席増を図る。

 区別では、中原区(定数10人)に16人、高津区(同9人)に15人が出馬し、激戦となっている。最も少ないのは麻生区(同7人)の10人。

相模原市議選


 相模原市議選は定数3減(各区1減)の46議席に対し、前回に比べ8人少ない68人が立候補している。内訳は現職42人、元職3人、新人23人。

 自民党は、無所属で当選した保守系現職に新人を加えて16人を公認。前回の1議席から大幅増を目指し、単独で最大会派となる市議団の設立を目指す。

 民主党は15人を擁立した前回から一転、現職8人に新人1人を加えた9人の公認に絞っている。

 維新の党は、前回みんなの党で初当選した現職1人を含む4人を立てた。

 公明党は、引退した2人に代わる新人2人を立て、計8人が立候補している。

 共産党は、現職1人が県議選に転身し、新人3人を含む5人を擁立した。

 社民党は現職1人。次世代の党は新人2人が出馬している。

 
 

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