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自民が強気の3人擁立、野党は1強阻止へ気勢
候補乱立、最大の激戦 県議選・藤沢市選挙区 

選挙 | 神奈川新聞 | 2015年4月1日(水) 14:27

有権者に政策ビラを配布する立候補予定者=藤沢駅前(画像の一部を修整しています)
有権者に政策ビラを配布する立候補予定者=藤沢駅前(画像の一部を修整しています)

 4月12日に投開票される県議選藤沢市選挙区(定数5)が、県内一の激戦区となっている。主要政党がこぞって候補を擁立したため、36年ぶりに10人が出馬を予定。中でも自民党は初めて3人を立てる強気な姿勢で、対する野党は1強阻止へ気勢を上げる。

 同選挙区では今回、自民の3議席獲得の成否が、最大の焦点になるとの見方がもっぱらだ。

 定数が5になった1975年以降、自民の候補は常に2人まで。しかし、前回当選した鈴木恒夫氏が任期途中の2012年に市長へ転身。自民現職は国松誠氏だけとなり、早くからいすが一つ空いた格好になっていた。

 この空席をめぐり、名乗りを上げたのが市川和広氏と松長泰幸氏の現職の藤沢市議2人だった。いずれも前回市議選で上位当選を果たしており、「どちらに絞ってもしこりが残る。ならば公平にチャンスを」(地元の同党関係者)と昨秋、双方の公認を決定した。

 同党県連副幹事長も務める国松氏は「3人当選は簡単ではないが、全力を尽くせば不可能ではない」と意気込む。

 政権与党の公明党も現職の渡辺均氏1人を擁立、必勝を期す。

 「自公で4議席なんて由々しき事態」-。一方の野党の各陣営は、そう危機感を強める。

 前回2人を立てた民主党は現職の斎藤健夫氏1人に絞った。周囲からは盤石との声もあるが、当の斎藤氏は「そういう声が出てくることが怖い。前回出馬した2人分がそっくり来るなんて考えたら大間違い」と陣営の緩みを警戒する。

 また、地元を地盤とする民主の衆院議員・阿部知子氏(比例南関東)は、無所属で出馬する現職の塩坂源一郎氏も、独自に支援する。阿部氏は「斎藤氏の当選が最優先」としつつ、「自公4議席を何とか阻止しないと。一番スタンスが近いのが塩坂氏」と説明する。

 その塩坂氏は、解散したみんなの党で県総支部幹事長を務めたが、今回みんなの改革からの公認は見送り推薦にとどめた。維新の候補擁立で票が割れるとの見立てもあるが、「(第三極で)先頭に立って改革を進めてきたのは私」と自負をにじませる。

 台風の目となりそうなのが、近年の国政選挙で躍進著しい共産党だ。現職の藤沢市議・加藤なを子氏の擁立をいち早く決め、8年ぶり議席奪還へ執念を見せる。

 「自民は出たら出た分だけ票を掘り起こしてくる」と陣営幹部は警戒するも、「追い風は感じている。政権への批判票の受け皿になる」。今後、志位和夫委員長の選挙区入りも決まっており、鼻息は荒い。

 維新は、みんなの党かながわ政治塾1期生で、新人の小林伸吾氏を2月に擁立した。昨年の衆院選では2万6千弱の比例票を獲得した実績があり、小林氏も「驚くぐらい反応がいい。とても自民が3議席取れるとは思えない」。虎視眈々(たんたん)と一角崩しを狙う。

 このほか、同選挙区からは次世代の党・新人の甘粕和彦氏、3回連続の挑戦となる無所属・新人の原田建氏も出馬を準備している。



国松  誠 53 自現(2)
市川 和広 44 自新
松長 泰幸 46 自新
斎藤 健夫 46 民現(3)
小林 伸吾 37 維新
渡辺  均 56 公現(3)
加藤なを子 56 共新
甘粕 和彦 32 次新
塩坂源一郎 51 無現(2)
原田  建 50 無新

【読み方】▽氏名、投票日現在の満年齢、所属党派、現職・新人の別、丸数字は当選回数▽党派の略称は、自=自民党、民=民主党、維=維新の党、公=公明党、共=共産党、次=次世代の党、無=無所属。並びは国会(衆院)の勢力順。

 
 

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