統一地方選の前半戦となる県議選が4月3日告示、同月12日投開票の日程で行われる。現時点までに名乗りを上げた160人超の立候補予定者の顔ぶれや取り組みなどを紹介する。
◇横浜市
有力議員去り混戦/鶴見区
3議席をめぐり、現職1人に新人4人が絡む混戦模様。厚い地盤を継ぎ、前回もトップ当選だった自民議員が昨年辞職直後に危険ドラッグ所持容疑で逮捕された。
自民・川崎は、小此木八郎衆院議員の元秘書。防犯・防災強化による魅力的なまちづくりを訴える。
民主・檜垣は、元教諭で神教協の組織内候補。2度目の挑戦で社会保障充実を訴え民主議席奪還を図る。
維新・杉山は、会社員の経験を県政に反映させると訴え、徹底した行革と住民サービス向上を掲げる。
公明・鈴木は、県議団長を務める。介護や災害対応ロボットの普及拡大やがん対策の充実を掲げる。
共産・木佐木は、党横浜北東地区常任委員。小児医療費無料枠の拡大や若者の雇用環境改善を訴える。
解党したみんなの党で前回初当選した現職の加藤正法は、横浜市議選と両にらみで出馬検討中。
定数3に7人乱立/神奈川区
定数3に現職3人を含む7人が乱立する激戦区の様相。
自民・梅沢は、3期連続トップ当選。議運委員長など要職を経験し、子育て支援や地域再構築を掲げる。
民主・中村は、元衆院議員秘書で前回は相模原市南区から出馬。駅頭などで県のスリム化などを訴える。
維新・二茅は、2月に公認を得た。サラリーマン目線での行政改革や県の防災対策の充実を掲げる。
公明・藤井は、党県本部副代表のベテランで、大ホールで党の報告会を積極的に重ね、地盤を固める。
共産・柴田は、元市議3期。市会候補と集会を重ね、少人数学級実現や特養ホーム増設などを訴える。
みんなの改革・軽部は、前回みんなの党公認で初当選。認知症や障害者の権利擁護の施策などを掲げる。 諸派・杉山は、解散したネット横浜の元代表。市議2期で取り組んだ環境施策の全県展開などを訴える。
無投票の可能性も/西区
定数1に対し、現段階での立候補予定者は1人。前回候補者を擁立した民主は、今回立てていない。無投票の可能性も出ている。
自民・加藤は、党県連の青年総局長。災害、治安対策強化など安全・安心なまちづくりを訴える。
現新3人少数激戦/中区
2議席をめぐり、自民と民主の現職2人と維新の新人1人が争う少数激戦。
自民・原は、街頭を中心に活動を展開。子育て支援施策充実など身近な暮らしの改善を掲げる。
民主・作山は、福祉充実や防災、防犯強化など安心・安全を掲げ、2期の実績を訴える。
前回無所属で戦った維新・佐久間は、行政改革の財源捻出による子育て支援や福祉充実を訴える。 (敬称略)
立候補予定者
◇鶴見区(3-5)
川崎 修平 36 自新
檜垣 明宏 52 民新
杉山 達也 48 維新
鈴木 秀志 62 公現(3)
木佐木忠晶 30 共新
◇神奈川区(3-7)
梅沢 裕之 58 自現(3)
中村 武人 40 民新
二茅 伸年 36 維新
藤井 深介 57 公現(4)
柴田 豊勝 68 共新
軽部 和夫 63 み現(1)
杉山 典子 56 諸新
◇中区(2-3)
原 聡祐 45 自現(1)
作山 友祐 40 民現(2)
佐久間 衛 39 維新
【注】(1)選挙区に続くカッコ内の数字は定数-立候補予定者数(2)年齢は投票日基準の満年齢(3)自=自民党、民=民主党、維=維新の党、公=公明党、共=共産党、次=次世代の党、気=日本を元気にする会、み=神奈川みんなの改革、ネ=神奈川ネットワーク運動、諸=その他の政治団体、無=無所属(4)現=現職、元=元職、新=新人(5)丸数字は当選回数(6)一覧の並びは国会(衆院)の勢力順。
【神奈川新聞】