じりじりとした時間が過ぎていった。横浜市中区の自民党神奈川県連事務所。15日午前0時40分ごろ、8区で敗れた前職の福田峰之氏の比例復活が伝えられると、竹内英明幹事長は大きく息を吐いた後、腰掛けたまま身を折り、手で顔を覆った。
ようやく上げた顔はいくぶん目が潤んでいた。「福ちゃん。良かった」
県内の17小選挙区に立った前職全員が再び国会に戻ることが決まった瞬間だった。一人も落選させないことが最優先課題だった。各地の党の力を強めるには国会議員をアタマに県議、市町村議員がスクラムを組むことが欠かせないからだ。
圧勝の喜びもそこそこに、竹内幹事長は携…