任期満了に伴う二宮町長選は18日投開票され、無所属で現職の村田邦子氏(61)が、いずれも無所属の新人で元町議会議長の添田孝司氏(67)と元町議の脇正文氏(62)を下し再選を果たした。
村田氏は将来的な人口減社会を見据えた上で「子育てしやすい町」を公約に掲げたほか、公共施設再配置による行政コストの削減を主張。町庁舎の移転計画や東京大学跡地活用を2期目の課題として挙げ、町政の継続を訴えた。地道な草の根の活動で女性票を中心に幅広い支持を得た。
添田氏は「場当たり的」と村田町政を批判し、事業の見直しによる財政再建を主張。脇氏も村田氏が1期目に掲げた退職金廃止の公約を果たしていないことを指摘した。しかし、保守層の支持や現町政への批判票を固め切れなかった。
投票率は56・94%で、前回の60・79%を3・85ポイント下回った。当日有権者は2万4690人(男1万1890人、女1万2800人)。
2期目 着実な成果を
【解説】 現職の村田邦子氏が批判の逆風にさらされながらも、新人2人との競り合いを制した。小児医療費無料化の対象拡大、学童保育の民営化など子育て支援拡充の実績への評価が批判票を上回った格好だ。