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藤沢市長選
43万都市の課題(1)新局面 伸びる人口、町も変容

選挙 | 神奈川新聞 | 2020年2月4日(火) 05:00

 藤沢市長選が9日告示される。市の人口は12年に横須賀市を抜き、18年4月に43万人を突破。30年には44万4千人に達し、ピークを迎える見込みだ。人口増と新たなまちづくりが進む成長都市の課題を検証する。


五輪開催を前に3車線化された江の島大橋=藤沢市
五輪開催を前に3車線化された江の島大橋=藤沢市

 「1964年の五輪開催時、江の島で行われたヨットレースは本当に記憶がない。島の中でも話題にならなかった。しかし、今回は全く雰囲気が違う」

 半年後に迫る東京五輪で、セーリング競技が開催される藤沢・江の島。定番土産「女夫饅頭(めおとまんじゅう)」で知られる紀の国屋本店店主で、江の島振興連絡協議会会長の湯浅裕一さんは感慨深げだ。

 現地では、江の島大橋の3車線化をはじめとした県によるハード面の整備に加え、市の主導で機運醸成へ向けた市民参加型の取り組みが進む。1月には、島の玄関口・弁天橋北側にヨットの帆をかたどったモニュメントがお目見えした。

 56年前との「雰囲気の相違」の背景には、「首都圏有数の海水浴場」から「日本を代表する観光地」に飛躍した島の変容がある。平日も朝から引きも切らない観光客の多くは訪日外国人客(インバウンド)だ。市観光協会は、毎年80万人以上が江の島を訪れているとみている。

「湘南ブランド」

 その江の島を望む住宅地の鵠沼地区。海岸近くのエリアは近代以降、首都圏有数の別荘地、邸宅街として発展してきた。戦後は湘南屈指の郊外住宅街として、江の島と共に「湘南ブランド」の礎を築いてきた。

 高級住宅地としても名高い鵠沼だが、現在は古くから住む住民の高齢化が進展している。「相続でお屋敷が売りに出されるケースが増えている。肌感覚で言うと、全体の1割程度まで広がっているのでは」。地元の不動産関係者は話す。

 しかし、屋敷跡が空き地にならないのが、湘南ブランド健在の証左である。細かく分割された区画にはファミリー向けの新築一戸建て住宅が並ぶ。人口増が続く同市を象徴する光景だ。

 隣接する鵠沼海岸商店街では約180店舗が営業しており、市内の商店街で2番目の規模を維持。同商店街振興組合理事長で市商店会連合会会長の齋藤光久さんは「まちの状況に応じて商店街も変化してきた。多い時には20店近く入れ替わったこともある」と話す。

経済界も熱視線

 時代とともに移り変わるまちの顔を象徴するのが、東海道線大船│藤沢間の車窓に広がる湘南ヘルスイノベーションパーク(同市村岡東)だ。

 25万平方メートルの敷地に建つ研究開発、起業化支援施設には、製薬など医療、健康に関連する大企業やベンチャー企業、研究所といった約60社・機関が入居。近接地では、東海道線の新駅構想が浮上している。

 もともと武田薬品工業の生産拠点、研究所だったが、同社はオープンイノベーションを掲げ、「武田」の看板を外した。製造業が主体だった市の産業構造の転換をほうふつさせる同パーク。実体経済への影響は未知数ながら、経済界は熱視線を向ける。

 「新たな成長拠点形成の波及効果で、将来人口も上振れするはずだ」

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