
12年ぶりの一騎打ちとなった秦野市長選は20日、1週間の選挙戦の最終日を迎えた。いずれも無所属で届け出順に、新人で元市財務部長の高橋昌和氏(61)と、4選を目指す現職の古谷義幸氏(70)は、駅頭や商店街などで街頭演説を重ね、支持を呼び掛けた。
「五つの誓い」必ず実現
高橋 昌和氏(61)
多くの市民から「これ以上、現職には任せられない」「3期12年で十分だ」という声をいただく。市政運営は場当たり的、職員任せで、ちぐはぐだ。最たるものが中学校給食の完全実施を巡る言動だ。これまで「金がないからできない」と言い続けてきたが、私が市長選の公約に掲げると、昨年12月になって慌てて「やる」と言い出した。

(地元自民党の)牧島かれん衆院議員、久保寺邦夫県議らと連携し、地域医療の充実、中学校給食の完全実施、教育水準の改善向上など「五つの誓い」を必ず実現したい。
3期12年の経験生かす
古谷 義幸氏(70)
私は小さな商店のせがれ。100円で仕入れたものに30円の利益を乗せて、利益を従業員と分け合って生活してきた。庶民感覚、商人感覚をこれからも市役所に根付かせていきたい。

市長として3期12年で市の借金を190億円減らした。無理をしないで無駄を省いた。借金返済で利払いも減り、新たな財源が生まれ、新しい事業を展開することができた。これが政治だと思う。3期12年の経験を生かし、しっかりと次の世代につなぐ市政運営をこれからも続けたい。もう一度、古谷義幸に秦野の夢を語らせてほしい。
◇ 任期満了に伴う秦野市長選は21日、投開票される。立候補したのはいずれも無所属で、届け出順に新人で元市財務部長の高橋昌和氏(61)、現職で4選を目指す古谷義幸氏(70)の2人。
投票は午前7時から午後8時まで市内37カ所で実施。開票は同市平沢の市総合体育館で午後8時45分に始まり、大勢判明は午後10時半ごろの見通し。
13日現在の選挙人名簿登録者数は13万5988人(男6万7987人、女6万8001人)。