自民党の中山展宏氏(49)は、悲願の小選挙区初当選は実現できなかったが、比例復活で3回目の当選を決めた。希望の党の笠浩史氏(52)に過去2回、数千票差に詰め寄ったが今回もあと一歩の票上乗せがならず。民主党時代からの牙城だった選挙区の切り崩しはならなかった。
「今度こそは勝つ」と小選挙区での勝負に執念を燃やして臨んだ。これまでの敗戦を知名度不足と反省し、普段からの駅頭演説を増やすなど地道な活動を続けてきた。公示前に安倍晋三首相が応援に入り、大接戦となった終盤では自民の小泉進次郎氏がてこ入れに駆け付けたが、選挙区では及ばなかった。
比例復活の報に、川崎市多摩区の事務所では歓声が上がった。中山さんは「選挙区敗戦は力不足だが、皆さんのおかげで国会に送り出していただき感謝します」と話した。