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#若者と政治
参院選を終えて 1票、等身大の希望に

選挙 | 神奈川新聞 | 2019年7月23日(火) 12:34

 21日に投開票された参院選で、神奈川選挙区の投票率は48・73%にとどまり、過去3番目の低水準に終わった。選挙のたびに指摘される若者の低投票率。政治との距離を感じ、「自分の1票では変わらない」との声も聞かれるが、票を投じた若者たちは等身大で向き合い、未来への希望を胸に投票所へ足を運んだ。

「何かが変わったら」


深夜まで続く開票作業。有権者が託した1票が積み上げられていく=22日午前0時半ごろ、横浜市西区
深夜まで続く開票作業。有権者が託した1票が積み上げられていく=22日午前0時半ごろ、横浜市西区

 運送会社で働く丹代晴大さん(20)=横浜市鶴見区=は参院選の案内を握りしめ、母校の門をくぐった。投票所となる小学校は自宅の目の前だが、有権者として訪れたのは初めてだった。

 入り口で比例代表の政党名と候補者名がずらりと並んだ一覧表を見る。「うわ、めっちゃ難しいじゃないですか」。戸惑いながら受付に進む。記載台でしばらく考え込んだ後、鉛筆を走らせると、投票用紙を丁寧に折って箱に入れた。

 人生初の投票は、終えてみるとあっという間。「思っていたより難しくはなかった」。自分の生活に直結するからと消費増税や「老後2千万円不足」問題に関心を持ったが、選挙区では「名前に好感を持った人」、比例代表では「知っている政党」を選んだ。

 実際に投票し、思い直した。「投票するだけなら誰でもできる。主張を比べて投票するからこそ意味がある。次はしっかり候補者の訴えを聞き、『こういう社会にしたい』と共感できる人を見つけて投票したい」。表情は晴れやかだ。

 公示日から選挙戦最終日までの17日間、菊地未来さん(30)=三浦市=が選挙カーの存在に気付いたのはわずか1回。マイクで連呼する誰かの名前が聞こえはしたが、声はあっという間に遠くなった。周囲でも選挙の話題は上らなかった。「こんなに静かだと、選挙に関心を持つこと自体が無理な話」

 政治に特別な期待を寄せてはいない。しかし、わずかばかりの希望とともに、投票所となった母校に今回も向かった。

 2年ほど前から取り組む三浦への移住相談を通じ、子育てに悩む同世代の切実な声を聞いてきた。「つらさがわかる当事者にこそ政治を担ってほしい」。投票用紙には、近い世代の候補者の名を記した。

 海外の若者も利用するゲストハウスを運営していた経験から、日本では外国と比べて若者と政治の距離が遠いと感じる。「50代、60代以上の世代よりも私たち世代の人口は少ない。政治に何を言ってもしょうがないと感じてしまう」。若者の声が反映されづらい仕組みにも問題があると考える。

 「政治が決め事をしても効果が表れるまでには時間がかかる」。空き家問題改善に自ら取り組む菊地さんは淡々と語りつつも、投じた1票にはこう願いを込めた。「それでも、何かが変わったらいいな」

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