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かながわ参院選2019
党公認7候補の横顔

選挙 | 神奈川新聞 | 2019年7月6日(土) 05:00

 4日に公示された参院選。神奈川選挙区(改選定数4)には14人が立候補し、21日の投開票に向け、各地で激しい舌戦を繰り広げている。政党公認の候補者7人の歩んできた道や人柄、政治への思いを紹介する。

▼党派の略称 自民=自民党、公明=公明党、立民=立憲民主党、国民=国民民主党、共産=共産党、維新=日本維新の会、社民=社民党
(届け出順。年齢は投票日の満年齢)

俳優から政治の道へ
乃木涼介氏(54)=国民・新


乃木涼介氏
乃木涼介氏

 「格差が広がるばかりの社会でいいのか、一生懸命働いても安心して暮らせない社会でいいのか」。俳優から政治の世界に飛び込んだのは、そんな強い危機感を抱いたからだ。

 NHK連続テレビ小説「マッサン」をはじめ、数々の映画やドラマに出演してきた。インターネット報道番組の司会を務めたことをきっかけに、「国民を無視した政権運営を何とかしなければいけない」と転身を決意した。

 結婚して子どもをつくり、家を買い、マイカーを持つ-。「一昔前まで普通だった生活は今や、夢のようだ」。消費増税の反対や少子化対策の充実、仕事の有無にかかわらず低所得者に一定額の現金を支給する「ベーシックインカム」の実現を政策の柱に据える。

 早朝から駅頭に立ってビラを配り、支援組織の会合に顔を出す日々。政党支持率は低迷を続けるが、「街で握手をしてくれたり、声を掛けてくれたりする人が増えた実感がある」。

 ゴルフの腕前はシングル。「反感を買うので、それ以上は言えません」と笑う。東京都江東区在住。



「小さな声」原動力に
佐々木さやか氏(38)=公明・現


佐々木さやか氏
佐々木さやか氏

 「小さな声を聴く」が信条。1期目の活動で特に印象に残っているのは、がん患者の女性からの相談だ。

 抗がん剤の副作用で頭髪が抜け落ちたため、女性が医療用の帽子をかぶって運転免許証の更新に赴いたところ、顔写真の撮影時に、帽子の着用は認められないと告げられた。国会でこのことを取り上げ、道交法の施行規則改正につなげた。「国の制度そのものを変えるような大きな実績ではないかもしれない。でも、1人の素朴な声に向き合うことを大切にしている。(政治によって)何かが変わったと実感してもらえることが、国民の政治に対する信頼につながる」

 座右の銘は「根性と忍耐」。自身の性格を一度決めたらやり通すと評す。司法試験も猛勉強の末、合格をつかんだ。うまくいくことばかりとは限らないが、「働き掛け続ければ、道が開ける」と信じている。

 車での移動中も仕事の準備に負われるなど、多忙を極める。そんな日々の中で「ネコの動画を見ている時間が一番の癒やし」。横浜市港北区在住。



苦境経験「生活守る」
相原倫子氏(58)=社民・新


相原倫子氏
相原倫子氏

 子育てや家族にまつわる問題などを取り上げるフリーライターを経て、女性のための相談室を主宰している。ここ20年、原因不明の倦怠(けんたい)感や不眠に悩む相談者が増えたと感じていた。理由に思いを巡らせると、お金と時間がなく、人々の気持ちが窮屈になっていることに気付いた。

 「平成を『戦争がなく、平和な時代だった』と総括する声が多くあったが、あれはうそ。ますます社会がおかしくなった。何とかしなければいけない」と出馬を決意した。

 父親を交通事故で亡くし、経済的理由から大学を中退。家族が事業に失敗し、生活保護を利用していた時期もある。そうした自身の経験から、「市民目線」を大切に、消費税率の5%への引き下げや食の安全を訴える。「暮らしを守ることを重要項目に掲げたい」

 4月の藤沢市議選に続いての挑戦だが、夫と4人の子どもは「当たり前のように応援してくれる」。特技は料理。「夫も料理上手だけれど、『煮物だけはママじゃないと』って子どもたちに言われます」。藤沢市在住。



草の根の対話を重ね
牧山弘恵氏(54)=立民・現


牧山弘恵氏
牧山弘恵氏

 2期12年の議員活動は「命を守りたい」という思いを第一に歩んできた。

 原点は自身の生い立ちにある。幼いころに両親が離婚。学校ではいじめに遭い、不登校も経験した。東南アジアの極貧国でも暮らし、「自分と同じ年くらいなのに、明日には命が失われるかもしれないという子どもたちを見て育った」。乳幼児や妊産婦の死亡率減少に向け、途上国での母子手帳の普及など、実体験を踏まえた「命を守る」政策を訴えてきた。

 昨年5月、立憲民主党に参加。「草の根の活動が党の看板」とし、街頭演説や小規模な集会を重ね、市民の意見を聞くことを重視してきた。「ヘイトスピーチや差別をなくしたり、弱い立場の人が多い女性に寄り添う政策を進めたりして、一人も取り残されない社会をつくりたい」と力を込める。

 目標とするのは、元米国務長官のヒラリー・クリントン氏と元国連難民高等弁務官の緒方貞子氏。心(しん)の強さに憧れる。政治活動で多忙な中、長男(17)、長女(15)ら家族と過ごす時間を大切にしている。横浜市中区在住。



健康寿命延伸に全力
島村大氏(58)=自民・現


島村大氏
島村大氏

 医療現場に身を置き、肌で感じてきた課題を国政に届けてきた。

 こだわってきたのは、健康寿命日本一の神奈川だ。6年前の初当選時、一丁目一番地に掲げた公約の柱。当時は認知度が低かった「健康寿命」という言葉は今、安倍政権の「骨太方針」に盛り込まれるまで主流になった。

 健康寿命延伸の鍵を握るのは、予防医療へのシフトと力を込める。持続可能な国民皆保険制度にするため、「検診も保険適用する制度に抜本改正し、膨らむ医療費にふたをしたい」。

 専門分野の社会保障制度改革とともに、参院厚生労働委員長として働き方改革関連法の成立にも尽力してきた。「テレワークを広げ、家族と一緒にいられる時間を長くする」。神奈川が全国最長の通勤時間短縮に意欲を示す。

 政策の礎は国民の声。毎週1回は街頭に立ち、厳しい意見にも耳を傾けてきた。丸1日休めるのは年に数日で、「クリニックでの歯科診療が気分転換」。妻の応援と娘が同じ歯科医の道に進んだことが「素直にうれしい」と白い歯を見せる。横浜市青葉区在住。



子育て世代に耳傾け
浅賀由香氏(39)=共産・新


浅賀由香氏
浅賀由香氏

 キャッチフレーズは、前回の参院選と同じ、「8時間働けば普通に暮らせる社会へ」。システムエンジニアとしてIT企業に勤務していた時、激務で同僚が相次いで倒れる姿を目の当たりにした経験から生まれた言葉だ。

 この3年間、子育て中の母親との交流を重ね、その声に耳を傾けてきた。夫の長時間労働に悩む女性たちの間に共感の輪が広がったと感じている。

 自身の経歴からも、競争を重視する考えに理解できる部分はある。ただ目指す社会のありようは「一人一人が自分らしく生きられる社会」。そのためにも、子育て支援活動に尽力し、亡くなって20年近くたった今も感謝され続けている母親の生き方を、政治家として体現したいと願う。

 前回との違いを問われ、「自分自身の心持ち」を挙げた。選挙活動と、当時4歳と1歳の育児との両立に悩み、苦しみもしたが、「3年たって気持ちの整理がついた。楽しい選挙にしたい」と前を向く。4歳になった長女とアニメ「プリキュア」ごっこをして遊ぶのが楽しい。横浜市鶴見区在住。



「神奈川力」で改革を
松沢成文氏(61)=維新・現


松沢成文氏
松沢成文氏

 「利権保守でもない、抵抗野党でもない。改革保守の第三極をつくりたい」。5月に希望の党代表を辞任し、離党した上で参院で統一会派を組む日本維新の会からの出馬を決めた。

 憲法改正や消費増税凍結、議員報酬と議員定数の3割カットなど「身を切る改革」を前面に掲げ、「与党が出す政策でも、国民のためになるのなら協力して実現したい」と訴える。

 知事を2期8年。神奈川の持つ多様な可能性を表す「神奈川力」をスローガンに、受動喫煙防止条例の制定や県立高校の日本史必修化など国に先駆けた施策を形にしてきた。「神奈川から国を変えていく」と力を込める。

 大の歴史好き。NHK大河ドラマは毎週欠かさず、家族にもチャンネルを譲らない。「困難に負けない生きざまが刺激になる」。今年3月には、横浜開港時に活躍した偉人を取り上げた「横浜を拓いた男たち」を出版した。

 同居する2歳と3歳の幼い孫との触れ合いが何よりの楽しみだ。「動物のおもちゃで一緒に遊ぶ完全なおじいちゃんです」。東京都世田谷区在住。

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