大和市議選で無所属新人の福島哲氏(35)は涙をのんだ。保育園の園長などを務め、4人の子どもの父親でもある経験から子育て環境充実の必要性を感じて市議選に初挑戦した。だが、保育の現場の声を市政に届けるという目標は果たせなかった。
選挙戦では、仲間の応援を得てインターネットを駆使した独自の戦いを展開。保育や介護など福祉分野の政策を中心に訴えた。ただ、幅広い世代の支持は得られなかったとみられる。
福島氏は大和市内の飲食店で、集まった仲間らと開票状況を見守った。結果が判明すると無念さをにじませながら「政治に関心がない層に向けて訴えたが、投票率が上がらなかったのが悔しい」と話した。