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統一地方選2019
期日前会場を倍増、投票率低下歯止めへ 大和市選管

選挙 | 神奈川新聞 | 2019年4月20日(土) 05:00

文化複合施設シリウス内に設置された大和市長選・市議選の期日前投票所=同市大和南1丁目
文化複合施設シリウス内に設置された大和市長選・市議選の期日前投票所=同市大和南1丁目

 投票率の低下傾向に歯止めを-。大和市選挙管理委員会は、今回の市長選・市議選(ともに21日投開票)から期日前投票所を2カ所から4カ所に増設した。市選管は「期日前投票は毎回増えているが、これまで会場の確保が課題だった。4年前の前回以降、交通利便性の高い駅前に市有施設が相次いで完成したので活用した」と増設効果を期待している。

 市選管は、2004年の期日前投票制度の導入以降、市役所(同市下鶴間)と渋谷学習センター(同市渋谷)に会場を設置してきた。今回はこの2カ所に加えて、大和駅近くの文化複合施設シリウス(同市大和南)と中央林間図書館(同市中央林間)でも実施している。

 結果、告示後の15~18日に行われた期日前投票数は4カ所合計で1万1494票となり、前回の同期間に比べて約1・6倍に増えた。


大和市長選投票率の推移2019
大和市長選投票率の推移2019

 平成に入ってからも、市長選の投票率は過去最低の記録更新が続く。無投票後の03年が47・13%、07年は44・86%、11年は42・40%で、前回15年は40・80%だった。期日前投票の好調ぶりが投票率全体の改善に結び付いていないのが実情だ。

 市選管が市民の投票行動を分析するために実施している18年度の「政治と選挙の意識調査」によると、投票率が低いことに「好ましくない」(46・7%)との回答が最も多かった。しかし、「かまわない」(11・3%)、「やむを得ない」(35・1%)の容認派もほぼ同程度いることが分かった。年代別では、若い世代に容認する割合が高い傾向にある。

 また、投票率が近年低い理由としては「投票しても政治がよくならない」「政治家への不満や不信」「政治への無関心」が上位を占めた。投票率の向上策は「活動を有権者に見えるようにする」がトップ、「投票所や期日前投票所を増やす」も上位に入った。

 現新一騎打ちとなった今回の市長選。ただ、いずれも立候補表明が告示まで1カ月を切ってからとなり、陣営関係者は政策や争点の周知不足などによる低投票率を懸念している。

 市選管は「身近な市長選・市議選に、(選挙年齢が引き下げられた)18、19歳の有権者が参加するのは初めてになる。期日前投票所は北部・中部・南部と市域内でバランス良く設置できたので、選挙に関心を持ってぜひ投票に行ってほしい」と呼び掛けている。

 
 

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