2町長選は現新一騎打ち
統一地方選後半戦のうち、任期満了に伴う開成、湯河原の2町長選が16日、告示された。ともに現職と新人による一騎打ちの構図で、熱い舌戦の火ぶたが切られた。湯河原町長選が選挙戦となるのは8年ぶり。
開成町長選はともに無所属で届け出順に、3選を目指す現職の府川裕一氏(63)と、新人で元銀行員の山神裕氏(52)が立候補。ともに小田急線開成駅周辺の整備を公約とするが、町政の継続からの発展を訴える府川氏に対し、山神氏は計画的な行財政運営や企業誘致を掲げる。
前回無投票だった湯河原町長選はともに無所属で届け出順に、4選を目指す現職の冨田幸宏氏(61)、新人で元町議の室伏友三氏(70)が出馬。冨田氏は行財政改革の継続や官民連携の推進を、室伏氏は自然を活用した地域活性化や子育て施策充実を訴える。


また葉山、中井、山北、開成の4町議選も告示された。前回無投票で、今回は多くの現職が引退し定数割れもささやかれた山北町議選(定数14)は15人が出馬し、8年ぶりの選挙戦となった。いずれも21日に投開票される。
定数14に20人立候補
【葉山】定数14に対し、現職11人、元職2人、新人7人の計20人が立候補。前回から1人増えた。女性は現職、新人の計6人。
党派別では立民2人、公明1人、共産2人、諸派1人で、無所属は14人。
各候補は福祉の充実、老朽化する公共施設や町が導入予定の給食センターの整備のあり方などを訴える。
定数12に13人立候補
【中井】定数12に対し前回と同じ13人が出馬し、少数激戦となった。内訳は現職10人、新人3人。党派別では共産1人、無所属12人。女性はともに現職の2人。
各候補者は、人口が1万人を切る中で移住者増などを目指して子育て支援や、駅がない町として交通網の整備などを訴えている。
定数14に15人立候補
【山北】定数14に対し15人が立候補し、2014年の町長選から続いた町政選挙での無投票がストップした。
内訳は現職7人、新人8人で、党派別では公明1人、無所属14人。共産は候補者を擁立できず議席を失った。女性は現新で5人。
定数割れがささやかれたが新人が多数出馬し、世代交代が進むことになる。
定数12に13人立候補
【開成】定数12に対し、13人が出馬。少数激戦となった。内訳は現職10人、新人3人。党派別では公明1人、無所属12人。前回議席を失った共産は候補者を擁立できなかった。女性はともに現職の2人。
県西部で唯一人口増が続いている町で、各候補は開成駅周辺の整備や地震・水害対策などを訴えている。