統一地方選の後半戦は14日告示され、県央地域では大和市長選のほか、大和、伊勢原、綾瀬の3市議選の戦いがスタートする。各自治体に共通する難問である少子高齢化などへの対策のほか、それぞれの市政課題について各候補による論戦が繰り広げられる。いずれも投票日は21日で、即日開票される。
大和
定数28に対して35人が立候補する見通しとなっている。内訳は現職25人、新人8人、元職2人。
党派別では自民7人、立憲民主1人、国民民主1人、公明5人、共産4人、神奈川ネット3人、無所属14人になりそう。今回は現職2人が引退し、うち1人は先の県議選に出馬した。このほか、副議長が市長選へ転じる見込み。
36人が立候補した前回より1人減少した。ただ、女性の政治参加を促す「政治分野の男女共同参画推進法」の施行を受け、女性は8人と前回の6人より2人増えた。現職、新人合わせて30代が7人となり、若い世代の参加も目立つ。
伊勢原
定数が21から20に削減され、激しい選挙戦が予想される。立候補予定者は前回よりも2人減って25人。内訳は現職16人、新人8人、元職1人。男性は21人、女性は4人となった。
党派別では、国民民主1人、公明3人、共産2人、社民1人、無所属18人となっている。
主な争点は、国道246号バイパスの整備促進や鳥獣被害の防止、少子高齢化対策、大山を中心とした観光振興施策など。
投票率は減少傾向にあり前回は47・21%だった。その動向も注目される。
綾瀬
定数20に対して26人が立候補する情勢。22人が出馬した前回は少数激戦だったが、今回はかつてない乱立選挙になりそうだ。
内訳は現職19人、新人7人で、男性は19人、女性は7人。党派別は自民2人、国民民主1人、公明4人、共産2人、神奈川ネット1人、諸派1人、無所属15人。
前回落選した再挑戦組を含めて市南部などで同一地域に複数の新人が立候補する見通し。市議選では近年、定数超過は1、2人にとどまっていた。
少子高齢化を背景に従来の地域代表型から、子育てや地域振興など政策重視の選挙スタイルへの移行期との見方がある。