大和市政の最重要課題に位置付けられる厚木基地(大和、綾瀬市)の騒音問題に大きな進展が見られた。2018年3月末、所属していた米空母艦載機約60機の岩国基地(山口県)への移駐が完了、騒音が大幅に減ったからだ。
大和市が実施する航空機騒音(70デシベル以上、5秒以上継続など)の測定によると、移駐後の18年度1年間の回数は1万4889回で、17年度に比べて3219回減少した。
このうち、爆音として周辺住民を苦しめてきた100デシベル以上は103回。激しい離着陸訓練などが実施されていた17年度の1302回に比べて、10分の1以下に激減。市民から寄せられる苦情も17年度の1007件から18年度は173件と同様に推移した。
「以前に比べてだいぶ静かになった」-。爆音の最大の発生源だった空母艦載機部隊のジェット戦闘機の移駐効果を多くの市民が実感したこの1年だった。
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