
「農家が減る中、売るだけの農産物はあるのか」「施設のランニングコストなど、財源はどこにあるのか」-。昨年11月に南足柄市議会が主催した議会報告会。夜の議場で議員席に座った市民から次々と質問や意見が出た。
焦点となったのは、同市竹松地区に市が計画している「(仮称)道の駅 金太郎のふる里」。交流人口の増加を図り、産業・経済の振興とにぎわいの創出の拠点となる施設として、2020年春の開業を目指す。市が昨年の3月議会から提案していた造成費などの関連事業費が、夏を越した9月議会でようやく可決された。
この時の本会議では、反対の立場の議員が民業圧迫の懸念に加えて「将来、農地法の運用の適用外だと指摘されることを憂慮する」などと訴えた。
賛成の議員も過去の答弁で市の熱意が感じられなかったと指摘し、「最大限の努力が大切であると肝に銘じてほしい」とくぎを刺した。