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統一地方選2019・黒岩知事3選
圧勝の先に(上)楽勝ムードとの戦い

選挙 | 神奈川新聞 | 2019年4月8日(月) 01:49

 任期満了に伴う知事選は7日投開票され、現職の黒岩祐治氏(64)=自民、国民民主、公明党推薦=が、新人で市民団体代表の岸牧子氏(62)=共産党推薦=を大差で破り、3期目の当選を決めた。


当選が確実となり、「大笑い三唱」で喜びを爆発させる黒岩氏(左)=7日午後8時35分ごろ、横浜市中区の事務所
当選が確実となり、「大笑い三唱」で喜びを爆発させる黒岩氏(左)=7日午後8時35分ごろ、横浜市中区の事務所

 〈当選確実〉 テレビ画面に神奈川県知事選の速報が映し出された午後8時、関内駅近くの事務所は拍手の渦に包まれた。

 高らかに手を突き上げて登場した黒岩祐治氏は、テレビ中継に合わせて万歳三唱。推薦を得た政党県組織や後援会メンバーら約120人を前に、「県民の皆さんが2期8年を見てくれていた。原点に立ち戻って謙虚な気持ちで務めを果たしていきたい」と勝利宣言した。

 選挙中に有権者と撮影した1234枚の写真で作成したパネルを披露。各地で振りまいてきた笑顔を上回る大笑いで、ワッハッハと3期目続投の喜びを爆発させた。

 「4年前に獲得した219万票を圧倒的に超える」

 黒岩氏が明確な目標を掲げて臨んだ17日間の選挙戦はしかし、陣営内外の楽勝ムードと県全体を覆う沈滞ムードとの戦いだった。

 前回同様、与野党相乗りの現職に共産党が支援する新人が挑む構図。「ほかに誰かが立候補して、いい勝負になれば盛り上がるのに」。黒岩氏周辺は出馬表明直後から、周囲の緩みを警戒していた。

 投開票5日前に横浜市内で開いた総決起大会では、横浜港運協会の藤木幸夫会長が「万歳はもう済ませた。当選うんぬんの問題ではなく、票をどれだけ伸ばせるかだ」。街頭でも有権者から「大丈夫でしょ」の声が相次ぎ、楽観論の打ち消しは容易ではなかった。

 県議選(全48選挙区)の「無投票」が過去最多の13選挙区に上り、黒岩氏は「投票率を上げるという目に見えない戦い」も強いられた。「得票数が下がると、何をやってたんだと思われる」。危機感は増すばかりだった。

 ただ、駅頭などの「握手ゲット率は90%」(黒岩氏)で、写真撮影には順番待ちの列もできた。ネットで拡散させた写真から誘導する政策集サイトの閲覧数も4万6千件に達し、一定の手応えはつかめた。それでも「盛り上がっているのは目に見える範囲だけ」。最後まで手を緩めず、全県を走り回って投票を呼び掛けた。

 「勝ちっぷり」にこだわった選挙戦。圧倒的勝利を目指した得票数の行方は次の4年間のかじ取りを左右する。200万票超の得票数を原動力とする黒岩氏の第3章は8日の「初登庁」から始まる。

  ◇

 黒岩氏が圧倒的勝利で3選を決めた選挙戦。これまでを振り返り、その先を展望する。



「政策伝えきれず」 新人・岸牧子氏、敗戦の弁


落選が確実となり支援者に感謝の言葉を伝える岸氏=午後8時15分ごろ、横浜市中区の事務所
落選が確実となり支援者に感謝の言葉を伝える岸氏=午後8時15分ごろ、横浜市中区の事務所

 市民団体代表の新人・岸牧子氏は、横浜市中区の事務所で「市民と野党が県知事選で初めて共闘できたが、時間がなく政策を伝えきれなかった」と敗戦の弁を述べた。その上で、「当選はかなわなかったが、この経験は夏の参院選に生きるはず。黒岩県政と変わらない安倍政権を倒すこの運動を決してやめない」と語った。

 共産党の推薦に加えて市民連合などからも支援を受け、幅広い層への浸透を目指した。市民活動の仲間らとともに、街頭を中心に小児医療費助成の年齢引き上げなどの福祉や教育、平和の問題などを訴えたが、現職の厚い壁に阻まれた。

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