1. ホーム
  2. ニュース
  3. 政治・行政
  4. 選挙
  5. 横浜市長選、舌戦始まる 現新3候補が第一声

横浜市長選、舌戦始まる 現新3候補が第一声

選挙 | 神奈川新聞 | 2017年7月16日(日) 15:40

左から届け出順に林文子氏、長島一由氏、伊藤大貴氏
左から届け出順に林文子氏、長島一由氏、伊藤大貴氏

 任期満了に伴う横浜市長選が16日告示され、30日の投開票まで2週間の選挙戦が始まった。3選を目指す現職林文子氏(71)=自民、公明推薦=と、元衆院議員長島一由氏(50)、元横浜市議伊藤大貴氏(39)の新人2人が立候補を届け出た。いずれも無所属。各候補者は休日の横浜の街頭に出て自らの理念や政策を訴えた。各候補の「第一声」に密着し、発言の全文をまとめた。
〈掲載は届け出順〉

「市民の皆さまのために」 林文子氏


 2009年に初めて市長にならせていただき、まさにもうじき8年がたとうとしています。この2期の中でやってきたことは一言では申し上げられない。

 本当に私1人の力ではない。まず本当にがんばってくれたのは市の職員の人たちでした。

 私は民間から参りましたので、当時、どうも役所の人はぬるま湯につかっているのではないか、雇用が確保されていて、私たち民間はいつリストラクチャリーにあうかもしれないんだ。こういうかなり批判の目でみていた。

 私は18歳から民間で働いてきましたから、こうした行政の世界、地方公務員の方たちの姿を遠くで見ていて、同じような気持ちを持っていました。

 しかし、働いてみて驚きました。本当に一生懸命仕事をしているんです。手前みその話で申し訳ありません。私も横浜に住んで50年が過ぎていますが、まさか行政の方たちが本当に細かいことまで毎日緊張感を持って目配りをしてくれているから普通に生きていられるんだって、思ったこともなかったんですよ。

 例えば桜並木がございます。「根上がり」っていうんですね。根っこが持ち上がってきますよね。古い桜の木。そうするとそこを赤ちゃんを乗せたバギーカーがごとごとして、もしかしたら赤ちゃんが落っこちてしまうかもしれない。


はやし・ふみこ
はやし・ふみこ

 それから高齢者の方が歩きにくい。いつもそうなっていないか、平らにしないといけない。それから大風が吹くと、もうすぐ土木事務所の人が現場に飛んで行って、とにかく一生懸命それをならしていくんです。

 油断を一つもすることがない。それを全然知らなかった。それが私たち市町村、基礎自治体の仕事というのを市長になって教えてもらいました。

 子育て支援もそうでした。こんなにお子様をお預けできなくて、働きたくても働けない。働かなきゃならないんだけれども預け先がなかなか見つからない。こんなに苦しんでいるということをそばで見たのは市長になってから。ですからそれは解決しました。

 でも1人ではありません。役所の人は保護者一人一人に電話したり、状況をうかがって丁寧にマッチングしたから待機児童はゼロになったんです。

 だから手をこまねいて書類だけお送りして、ご希望がかなわないと残念でしたと言っているだけではゼロにはならなかったんです。

 それから民間の事業者の参入を拒んでいる壁がありました。これは何か民間事業者だと利益優先になるので、保育現場はお金にならないかもしれないという、ちょっとした心配ですね。それも横浜市はいち早くやってきました。民間の方に入っていただいて、受け皿もできたんです。

 それから小規模保育。あの手この手でゼロにしてきました。そしてそれがいまだに続いていて、今年4月は(待機児童が)2名でした。でもこれでいいということではないんです。

 これからもっともっとやらなきゃいけない。一つのハードルを乗り越えると、また大きな壁が立ってくる。これが行政の仕事なんです。ですから積み重ねがすごく大事。

 外から見えることは少ないけれども、本当に市職員が自覚を持って緊張してやっていかなければいい仕事が続かない。

 例えば経済振興を一生懸命やってきた。自ら企業誘致のトップセールスをやってきました。ご存じですよね。京浜急行電鉄さんが本社をみなとみらいにつくってくださいます。それからケンタッキーフライドチキン、おいしいですね。KFCホールディングスが本社を東京から全部こちらに移しました。京都で大変有名な村田製作所も研究所をつくります。アップル社も研究所をつくります。次々と大規模事業者が入ってまいりました。

 横浜市の企業の99・6%が中小企業。その方たちが158年の間、横浜をここまで大都市に成長してくださった。だからその方たちが一番大事。その方たちを支援するために大企業を誘致して仕事をつなげようとしたんです。もうここに立ってずっと話していたらきりがないんです。

 つまり横浜市政の仕事は一つや二つではございません。全てがつながっているんです。つまり経済成長はまさに経済界の方たちがやっていることなんです。

 区役所の満足度調査が平均で97・2%になった。市の職員、よく頑張っているじゃないか。良くなった、優しくなったよ。対応が良くなったと言っていただきましたが、これも相手の立場に寄り添う、市民の皆さまはお客さまなんだと私が徹底して市職員に言い続けたんです。

 今の時代は、引きずり下ろそうとする本当に寂しい時代になりました。人に寄り添う、相手のことを考えるところから始まる。ですから横浜市政は全ての方のお力を借りないとできない。私はその人たちの力を見極め、その人材をどこに使うか。どうコーディネートするかが市長の役割。私は8年間やってそれがよく見えました。

 そして毎日毎日の積み重ねしかない。そして市民の皆さまが第一。いつもお声を聞かなければならない。それには市会議員の先生方が独壇場です。国会議員、県会議員の先生方もそうです。いつも市民、国民の声を聞いているんです。

 だから議会とむやみに対立するのはおかしいじゃないですか。市長と議会が対立しているなんて風景おかしいじゃありませんか。ともすれば横浜市はなれ合いでやっているじゃないか、と言われるが、そんなことはございません。

 私はもし当選させていただいたら議員の先生から厳しいことをたくさん言ってこられる。そういうもんなんです。だから私たちは厳しく見極めています。「市民の皆さまのために」ただその1点。横浜市の成長のために(必要なことは)一つや二つじゃない。全ての政策を同じようにぐるっと投網を引くように巻き込んでいかないとならないんです。それをどうかお任せ下さい。この8年間の経験でピンチがチャンスになるんだと知りました。待機児童もそうじゃないですか。1552人もいて大変だ。でもそれが逆にチャンスになって、民間もお入りになって事業化された。福祉も正々堂々とビジネスになってきた。

 そういうのをやっていかないとこれからの市政の道はございません。国県市が同じ思いでただ1点「国民のために、幸せのために」と望んで協力して厳しいことと向き合いながらやっていく。それが最も大切なことだと思います。

 横浜市は港がある。そして郊外に行けば緑豊かな田園、農業都市としても有名です。札幌市より耕作面積が広いんです。そしてダイナミックな都市がある。これ以上何を望みますか。

 しかしそれをもっともっと花開かせるには皆さまの「オール横浜の力」が必要。そのリーダーシップをとっていくのが市長の役割だと思う。

 どうぞ3期目、私をお支え下さい。どうしても私はこの市長の場に帰ってきたい。そうでなければもったいない。これからさまざまな困難なことがあります。しかしオール横浜でやれば乗り越えられない壁はないということを8年間で本当に知りました。

 だから私はこの場に戻ってきたいのです。どうぞよろしくお願いします。ありがとうございます。

「しがらみがない政治を」 長島一由氏


 今日から2週間、横浜市長選挙の選挙戦がスタートしました。

 今回の闘い、林市長のカジノ利権対われわれ市民主義との闘いです。絶対に勝ちます。いや、勝たなきゃならない。皆さんがこれ以上、損をしないように。皆さんの中には、「皆さんが損をしますよ、あるいは損をしてきました」と長島一由がそう言っても、ピンとこない方がいらっしゃるかもしれない。

 しかし例えば、国民健康保険料、介護保険料はどうですか。消費税は5%から8%に上がれば、買い物をしたときに、3%上がったなと実感できます。

 ところが保険料は林市長の下で口座振替にしていると、皆さんが気が付かないまま搾取をされています。

 例えば林市長の下で、保険料がどれだけあがったか承知していますか。

 国民健康保険料はおよそ15%、介護保険料は実に33%、合わせて年額平均で1人、3万3826円分も林市長の下で値上がりしています。

 私は隣の逗子市で8年間市長をしておりました。逗子市の方が高齢化率が横浜市より圧倒的に高いのです。私が市長の時も値上げはしました。ですが8年間で3%です。林市長は実にその5倍、15%も皆さんの国民健康保険料を上げています。

 もちろん批判するのは簡単です。大切なのは代案を考えて実行すること。ですから私、長島一由が横浜市長になったら、特定健診、つまり市の健康診断を受診される方にはむしろ、国民健康保険料、敬老パスを割引することで、特定健診の受診率を上げるインセンティブにして、検診の受診率を上げ、その結果、介護医療費の伸び率を抑制する。

 いまこの横浜で林市長の下で人口はもう横ばい。一方で、65歳以上の方が86万人いる。

 いま横浜が日本一、高齢者数の多い町なのです。たった8年後、2025年にはその人口373万人のうち、65歳以上の方は100万人の大台に到達する。 人口が横ばいのまま高齢者の数がどんどん増えている。日本一高齢者の多い町横浜で林市長のように対策を打たないと皆さまの保険料はこれまでも、これからもどんどん値上がりする。

 林市長が対策を打ったり、税金の無駄遣いをしていないのならいい。

 林市長がこの8年間で、誰からいくらお金をもらったか、知っていますか。


ながしま・かずよし
ながしま・かずよし

 政治資金収支報告書を見てください。林市長は3年間だけ見ても7千万円以上の政治献金を集めて、カジノを誘致しようとしたり、蛍の住む瀬上沢の森を開発しようとしたり、あるいは西区のみなとみらい地区の20街区では、森友学園と同じように世間の相場より安く特定の事業者に市の土地を売却しようとして住民監査請求で訴えられている。

 いまどき、現職市長が7千万円以上お金を集めて特定の人たちに利益を渡そうとする政治、いつの時代の話か。平成になってから29年たっている。来年には、新しい元号になろうとしているこの時代に、林市長の利益誘導型の古い昭和の政治にピリオドを打ち、皆さんの一票で、東京に続いてこの横浜からも新しい風を起こしてください。

 長島一由は、今回立候補届を出した、名乗りをあげた3人の中でただ一人、完全無所属です。

 自民党でもない、民進党でもない、まして共産党でもない。一切のしがらみがないからこそ、何でもオープンにできる。ガラス張りにするからこそ税金の無駄遣いをなくすことができる。

 私はいま50歳です。29歳のときにフジテレビの報道記者をやめて政治の世界に入りました。29歳のときも、そして50歳になったいまも完全無所属です。

 組織もない、お金もない、時間もない。まして親も政治家ではない。文字通り何もない状況ではありますが、逆に一切のしがらみがないからこそ改革ができる。しがらみのない選挙と口でいうのは簡単です。

 今回は日本一大きな街の市長選です。例えばいまボランティアでチラシを配布しています。一円たりとも払っていない。そして何よりも今日からポスターを貼りだしているが、逗子市長選だったらポスターは99枚でいい。ところが横浜市長選挙は4700枚。組織や団体の力を借りないで、ポスターを貼るのだけでも大変なんです。前々から準備して、普段はサラリーマンとして働いている男性女性がいま一生懸命回ってくれている。

 夕方には、他の陣営よりも遅いかもしれないが、しがらみのない力を結集して、ポスターを貼り、チラシを配布する。チラシも7万枚。全部認証シールを貼っている。

 お金をかけない選挙、しがらみをつくらない選挙。目的ではない。あくまでも手段です。市長は議員と違って人事権がある。予算編成権がある。許認可権がある。

 市長は大変な権力者です。だからこそ4年に1度、市民の審判を受ける。市長は選挙にいかにお金を使わないで闘って勝ち上がることから仕事が始まっている。そこから利権とは無縁の政治、クリーンな政治をここから出発している。

 ここできちんと借りを作らないで、あやつり人形ではない市長になることが大事なのです。

 今の林市長はどうですか。自分の意思だけでちゃんと仕事ができていますか。

 先日の公開討論会でも林市長はカジノを断念していない。私は直接聞いた。なぜカジノを断念しないのか。

 市長は「すごい賛成派もいる」と言った。「反対派もいるけどすごい賛成派もいる」と言っている。皆さん、この中に本当に賛成の人いるんですか。

 私は1月11日に出馬会見をして7カ月間街頭演説をして街の声を聞いてきた。ほとんど賛成の声はいない。しかし林市長はすごい賛成の人もいると言っている。どっちが正しいのか。

 今回の横浜市長選は事実上の住民投票です。本当にこの横浜にカジノが必要なのか、皆さんの声を聞いてみたい。

 前回は史上最低の投票率30%を切った。10人のうち7人も選挙に行かなかった。それは8月の選挙だったことに加え、林市長が勝つことがあからさまな選挙だったからだ。

 しかし今回は違う。いまの政治状況でも、自民党がだめ、民進党がだめ。最新の世論調査でも65%が支持政党なし。無党派の皆さんがいまたくさんいます。皆さんの思い、利権とは無縁の皆さん、しがらみのない皆さん、無党派の皆さんの思いを長島一由に結集してください。必ず、林市長を倒すことができます。

 過去は変えることはできない。映画のようにタイムマシンに乗って歴史を塗り変えることはできない。

 しかしこれからの未来を皆さんとともにつくっていくことはできる。

 教育、福祉、街づくり、防災、キーワードは「ミスマッチの解消」。林市長がこの8年間でやってこられなかった10本の柱、政策、これが「横浜2021」であります。政策集にまとめて全文35ページが長島一由のオフィシャルサイトでご覧いただける。

 先ほども言ったが、批判するのは簡単。大切なのは代案を考えて実行すること。自民党がだめなのに、何で民進党もだめのか。あるいは他の野党もだめなのか。批判することはできても、代案を考えて実行すること、そこに欠けるからではないか。

 しかも、国政選挙と違って今回は市長選挙です。確かに私も国会議員をしてきた。国会議員では無所属で国会に乗り込んでも質問の時間はほとんどない。

 しかし市長選は政党の支持は、選挙さえ闘えればいらない。しかも横浜は地方の過疎地域と異なり、皆さんが納めている税金に比べたら、国からもらっている交付税なんてごくわずか。極端な話、国とけんかしても。横浜市は痛くもかゆくもない。

 それよりも、僕は横浜から、この現場から世の中を変える改革、改善をしっかりと行っていく。

 そしていま国も横浜市も欠けているのは情報公開。逗子市長選の時も当選したら日本一の情報公開の街にしますと言って、4年後には日本経済新聞社による全国透明度ランキングを256位から1位にした。今度は横浜の番です。

 いじめ問題。福島から引っ越してきた小学生が150万円を負わされてもいじめではないと言って、教育長が謝罪し、発言を撤回し、市長も謝罪した。

 しかし、第三者調査委員会の議事録は今でも真っ黒だ。お子さん、お孫さんがいじめに巻き込まれても教育委員会や学校長、学校の先生がきちんと対応しなかったのか、したのか、一切分からない。皆さんにはその知る権利がない。まじめにやっている先生も不幸だ。

 いま林市長はみなとみらい20街区で、世間相場より安くホテルの事業者に売却、6億5千万円も安いと言われ、住民監査請求されている。この土地、9400平方メートルですが、およそ70億円ですが、その金額に決めた財産評価審議会の議事録も真っ黒墨塗。

 横浜市の場合は、いま真っ黒というだけではない。行政情報は、その時点では公開できないケースはある。

 しかし土地の(売買)契約が終わったら公開できる。ところが横浜市の場合は未来永劫(えいごう)、非公開。おかしいではないか。

 ですから時限公開制度といって、期限を区切りいつか必ずいつか公開する。逗子市でもやった。

 地方でも国でも、加計学園の問題でも情報公開が焦点になっている。横浜でも同じだ。

 全てをガラス張りにすると何が起きるか。

 税金の無駄遣いがなくなるだけでなく、納めることに対して、取られているという意識から預けているという意識に変えることができる。納税者の意識をここ横浜から、「取られている」という意識から「預けている」と意識に。

 自分に万が一何かがあったり、子どもが中学校に行ったとき給食が食べられるようにしたり、年を取り、特別養護老人ホームに入ろうとしたときに、簡単な手続きですぐに入れたり、当たり前のことを税金の無駄遣いをなくしてしっかりサービスを提供して、この横浜では納税者の一人一人が税金を「取られている」という意識から「預けている」という意識に。保険料と同じだ。

 単に林市長のように単に値上げをするのではなく、1人でも多くの人に検診を受診してもらう。病気が仮にあったとしても、早い段階で見つけてすぐ回復してもらう。そのために割引をして、なるべく多くの人が納得できる体系をこの横浜から作って行きたい。

 横浜駅西口に、1月11日から立たせてもらっている。私も29歳のときから選挙、政治の仕事をしている。街頭演説も何回もしてきた。だが7カ月間、他の仕事をしないで政治活動だけに専念したのも、人生で初めて。

 政治活動を毎日していたから忘れていたが、立候補届を出したのも8年ぶり。こうして選挙のために街頭演説に立つのも2009年の政権交代選挙以来。当時は民主党だったが、衆院議員を任期満了し、離党届を出して、5年間は一切政治の世界から足を洗っていた。サラリーマンもやり、もう一度学生に戻りドキュメンタリーを作ったり、リクルートで編集長もしていた。

 もう一度、民間の視点で5年間働いてきた。そしてこれまで以上にキャリアを積んで、31歳で初めて日本一若い市長になった時には、フジテレビの経験しかなかったが、市長も、国会議員も、映画監督も、いろんなキャリアを積み上げて、皆さんと同じ視点で、しがらみがなかったらどういう政策、政治がいいのか、しっかりと頭に入れて訴えさせてもらったし、選挙に勝ち上がって今度は市長として権限を行使して、理想の社会を横浜から作っていきたい。

 今日は午後6時まで場所を変えつつ、横浜駅西口でずっと演説をさせてもらう。明日から投票できる。長島一由、私は元衆院議員、元逗子市長の完全無所属の長島一由です。

 自民党でも民進党でも共産党でもない。一切のしがらみがない完全無所属。

 無党派の皆さん、しがらみのない皆さん、皆さんの良識を、常識を長島一由に託してもらうこと心からお願いして、第一声の演説とする。

「横浜市民の誇りをかけた戦い」 伊藤大貴氏


 今回の市長選には、二つの争点がある。

 一つはカジノ。ライバル陣営からはシングルイシュー、つまり「カジノにイエスかノーか」で戦うのはナンセンスだという批判が出ている。この批判こそ視野が狭いと思っている。

 なぜか。世界を見渡してほしい。この20年間で世界の産業構造、物流が変わった。そのあおりを受けて、都市のあり方がいま問われている。ニューヨークもバルセロナも、あるいはドイツのハンブルクも横浜と同じ港湾都市だ。それらの都市がカジノに頼ったまちづくりを、カジノに頼った観光政策をやっているか。世界の諸都市は自らの都市のアイデンティティーを大切にして、歴史と文化を大切にしたまちづくりをすることによって、都市の魅力を高めて世界からたくさんの人を呼び込んでいる。それがそこに暮らす市民の誇りになっている。わたしたち横浜市民もこれを目指すべきだ。カジノに頼ったまちづくりがうまくいくとは思わない。


いとう・ひろたか
いとう・ひろたか

 カジノが争点になっている今回の選挙は、私たち横浜市民の誇りをかけた戦いだ。私たち市民の誇りを横浜の各地で訴え、市民にとって本当に必要な横浜市とは何なのか。多くのみなさんの共感の輪をつくって訴えていきたい。

 もう一つの争点は、中学校給食だ。残念ながら、現役世代が横浜からどんどん離れている厳しい現状がある。この前の市長選の公開討論会で、私は林文子市長にこう申し上げた。「横浜で始まっている(横浜型配達弁当の)『ハマ弁』について現場からは使いにくいという声が上がっている。日本は同調圧力が強い社会なので、自分一人だけではハマ弁を申し込みにくい。しかも一週間前に申し込まなくてはならない。利用しにくい制度だ」と。

 林市長はそのとき、こう言った。「いまは家庭弁当は基本と言っていません」。はっきりと言い切ったが、2日後の記者会見で「私の認識が間違っていた。今でも家庭弁当が基本でした」と発言を撤回した。

 このことから分かることは、二つある。一つは林市長がうそをついたのか。もしくは現状を正しく認識していないか。このどちらかだ。市長がうそをつくとは思えない。ということは、林市長は今の中学生の昼食の現状をまったく把握していなかったということだ。

 今回の市長選に限らず、何年も前から昼食、給食のあり方を巡って議会で議論してきた。私も市議になって10年間、中学校給食のことを議会で取り上げてきた。にもかかわらず、ハマ弁の現状すら市長は正しく理解していない。これは(原発避難の子への)いじめの問題と同様、市長がいかに教育そのものに関心を持っていないかの現れだ。

 市長選には、私と同じ「カジノ反対、中学校給食の実現」を訴えている元逗子市長の候補者がいる。彼は市長時代、中学校給食を導入しなかった。中学校給食は彼の次の市長の平井竜一市長になってから議論が始まって導入されている。こういうパフォーマンスは許されない。私は市議になった10年前から仲間と共に訴えてきた。きのう、きょうの話として、市長選の争点に持ち出しているのではない。10年間、本当に多くの人から話を聞いて、お年寄りからも中学校給食実現を要望されている。これが民意だ。

 私は自信を持ってカジノに頼らないまちづくりで市民の誇りを取り戻すとともに、中学校給食を実現させて日本一の教育を提供する横浜市にする。この2点を堂々と訴えて、皆さんとともに市長選の結果を勝ち取りたい。

 現職市長を業界団体が丸抱えしていて簡単な選挙ではないが、市民一人一人の共感の輪を広げることによって必ず結果が出せると信じている。

横浜市長選・横浜市議選に関するその他のニュース

選挙に関するその他のニュース

PR
PR
PR

[[ item.field_textarea_subtitle ]][[item.title]]

政治・行政に関するその他のニュース

アクセスランキング