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都議選で自民惨敗 県政界は警戒感と興奮が交錯

選挙 | 神奈川新聞 | 2017年7月4日(火) 02:00

 小池旋風が首都を席巻し、自民党が惨敗した都議選から一夜明けた3日、神奈川の県政界にも警戒感と興奮が交錯した。「対岸の火事ではない」「突風は間違いなく吹き込んでくる」。新党躍進の礎となってきた政治風土がある県内だが、「第三極」にとどまらず、勢力図を塗り替える圧倒的存在との見方が大半だ。各党の県内関係者は、国政の動向とともに「安倍1強」を揺るがしかねない“国民ファースト”の動きを注視している。

 「対岸の火事として片付けるわけにはいかない。地方選だから影響はないといった見方ではなく、党全体に対する批判として受け止めなければならない」

 自民党県連の竹内英明幹事長は険しい表情を浮かべ、早急に県連幹部らを集めて対策を検討する考えを示した。同党関係者は、逆風の要因とされる「安倍政権のおごり」を反省点として挙げる一方、連立与党を組みながら都議選では小池氏側に付いた公明党への複雑な思いも吐露。「常に与党であり続けようとする姿勢はどうか」と恨み節を漏らしつつ、「自民議席が公明支援団体の組織票に頼り切っていたことが証明されてしまった」と語る。

 公明党県本部の谷口和史幹事長は「全国の地方議会がすべて自公の枠組みではなく、国政とは別」と東京の特異性を指摘、神奈川での自公連携に影響はないとの見方を示す。

 小池新党の勢いを警戒するのは与党だけではない。「風の影響を受けやすい神奈川で出てきたら、党が吹っ飛んでしまう」と危機感をあらわにするのは、民進党県連の後藤祐一代表。「安倍政権に対する批判票の受け皿になり得なかったことは深刻だ」と述べ、若手を重用した提案型政党に変わる必要性を強調する。

 一方、共産党県委員会の田母神悟委員長は「自民党の不祥事で日本列島全体に怒りが沸騰している。東京に隣接する神奈川でも批判は広がる」との見方を示し、躍進の好機とみる。

 また、古くは新自由クラブ、近年ではみんなの党など、新党や第三極が台頭した神奈川の土壌を踏まえた期待感も聞こえてくる。

 都民ファーストの候補に応援入りした県議は、小池百合子都知事との接点を求める声が多数寄せられていると打ち明けた上で、こう指摘する。「大半の1人区を押さえた結果は小選挙区でも勝てることを物語っている。何ファーストかは分からないが、国政選挙でも地方選でも小池改革の突風が神奈川で吹くのは時間の問題」

 
 

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