任期満了に伴う座間市議選は、23日の投開票日に向けて選挙戦が行われている。30人の候補者は選挙カーで名前を連呼し、街頭演説を繰り返して、支持を訴えている。ただ、同日選の市長選が市制施行前の1964年9月以来、48年ぶりの無投票になったことで、市議選の投票率の低下が懸念されている。
各陣営とも気になるのは投票率。同日選だった4年前の前回は50・30%だった。ある新人の陣営幹部は「市長選がないので相乗効果が期待できない。45%いくかいかないか」とみる。現職陣営は「新人が大勢出ているので、市民の関心は高いと思う。ただ、市長選がないために下がる部分をカバーするには不十分。結局、40~45%になるのでは」と見込む。
当落ラインも関心は高い。今回は前回から定数が1減って23。前回の最下位当選者の得票は1240票だった。現職陣営は「前回よりも有権者は4千人ほど増えている。投票率が下がっても、当落ラインは上がって、1400から1500くらい」と読む。新人陣営は「投開票日当日の天候やトップがどれだけ取るかによるだろう。前回並みの1200から1300の間ではないか」と推測する。
17日に市役所で始まった期日前投票。初日は1050人と、4年前よりも335人多かった。選挙管理委員会の担当者は「祝日だった影響もあるのでは」と指摘する。
選管は今回からスーパーマーケットの店内放送で投票を呼び掛けてもらう試みを始めた。従来型の市の公用車にステッカーを貼ったり、ティッシュペーパーを配ったりするPRも行っている。
15日現在の有権者数は10万5469人(男5万3405人、女5万2064人)。