大和市長選挙は、元市議で新人の古谷田力氏(54)が現職の5選を阻んだ。市政を揺るがす不祥事に発展した、大木哲氏(74)による職員へのパワハラ問題が市長選にどう影響したのか、今後の解決への道筋とともに探った。(山口 譲一)
「選挙で決着をつけるしかない」
2年前、前大和市副市長の金子勝氏(66)の告発で発覚した、現職の大木氏によって繰り返されてきた職員へのパワーハラスメント問題。市議会による調査は1年に及んだが真相究明は進まず、市政関係者の間で危機感が共有され、市長選の告示まで1年を切った段階で対立馬擁立の検討が始まった。