「戦争に日本が巻き込まれるという危機感が今ほど高まっている時代はなかった」。原子力空母の横須賀母港問題を考える市民の会共同代表で弁護士の呉東正彦さん(63)の声に実感がこもる。
米海軍横須賀基地(横須賀市)は第7艦隊司令部の旗艦が配備されている米海軍のアジア展開の拠点だ。同基地を事実上の母港とする原子力空母「ロナルド・レーガン」は昨年、長期航海に出港。ペロシ米下院議長の台湾訪問を巡って南シナ海、フィリピン海に展開し、訪問に反発し軍事演習による威嚇を続けた中国軍の監視に当たった。同基地は米中対立の「最前線」にある。
「候補者は主張を明らかに」
基地の街 高まる戦争への危機感 「問題提起の場が選挙」
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長期航海へ出港する米海軍の原子力空母「ロナルド・レーガン」=2022年5月20日、米海軍横須賀基地 [写真番号:1150676]