5日告示、12日投開票される厚木市長選は、4期16年間市長を務めてきた小林常良氏(73)が引退を決め、これまでに新人5人が出馬の意向を表明している。市選挙管理委員会によると、5人が立候補すれば1983年以降の市長選で最多となり、激しい戦いが予想される。「県央の雄都」と称されながら、近年は停滞気味とも指摘される同市。次代を担うリーダー選択の課題を探った。(石本 健二)

小田急線本厚木駅から海老名市側へ300メートルほど。厚木バスセンターの東側一帯に、民家やビルが建てられず、ぽっかりと空いたエリアがある。
通称「2-2(にのに)」。厚木市の計画で「中町第2-2地区」と呼ばれるこの場所が、同駅周辺に点在する市役所や図書館など市の施設に加えて、県や国の機関も一緒にまとめようと市が計画している「市複合施設」の建設予定地だ。