
県内のある公立小学校で今春、担任教諭が体調を崩し、児童に会わないまま病休に入った。担任不在の約2週間は、特定の教科などを担当していた教諭が代役を務め、そのまま後任に就いた。その教科は、70代の非常勤講師が教えている。
後任の担任も体調が万全ではないといい、同僚は「使命感がある人なので倒れてしまわないか心配」と気をもんでいる。
世代交代が進んで若手の教諭が多く、産休・育休中の教諭も少なくない。今秋に産休に入る予定の教諭がいるものの、代役は見つかっていない。「子どもの生活や学びに影響しないように何とか現場で踏ん張っている」と打ち明けた。
かつての恩師を教壇に
教員不足、続く綱渡り 「代役いない」現場にしわ寄せ深刻
教員不足が解消されずに学校現場でやりくりするケースも少なくなく、現場の疲弊感は増している(写真と本文は関係ありません) [写真番号:1097830]