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参院選2022
政党公認候補13人の横顔

選挙 | 神奈川新聞 | 2022年6月24日(金) 01:55

 22日に公示された参院選。神奈川選挙区(改選定数4+欠員補充1)には22人が立候補し、来月10日の投開票に向け、各地で激しい舌戦を繰り広げている。政党公認の候補者13人の歩んできた道や人柄、政治への思いを紹介する。(参院選取材班)

 ※上から届け出順。年齢は投開票日時点。



「寄り添う政治」胸に
寺崎 雄介氏 50歳、立民・新

寺崎 雄介氏

 「官僚や大臣に現場にある矛盾を突き付けたい」。相模原市議を2期6年、県議を4期15年、それぞれ務めた。「現場主義」をモットーに地域を歩き、住民の声に耳を傾け、政策に生かしてきたという自負がある。

 バッジを胸に着けて以来、これまでに対応した相談件数は優に千を超える。だが多くの場面で国の制度が壁となって立ちはだかった。「困っている人に寄り添えていない」。もどかしさが、国政挑戦へと背中を押した。

 秘書として仕えた藤井裕久元財務相を政治の師と仰ぐ。立候補を伝えると、戦争を経験した藤井氏から「平和を守れる政治家になれ、と呪文のように何回も言われた」。

 特技は料理。レシピ投稿サイトを参考にしながら「一通り作れる」。得意料理は酒のつまみだが「最近は朝が早いため、飲むのを控えている」と少し残念そう。相模原市中央区在住。



受信料制度見直しを
重黒木 優平氏 35歳、N党・新

重黒木 優平氏

 「日々、食卓に直結する場で10円や1円単位の交渉をやってきた」。合計で16年ほど勤めたスーパーマーケットの社員時代をこう振り返る。

 物価の変動や消費増税、レジ袋の有料化など政府による施策の影響を受ける中で、来店する客からは「新型コロナウイルスの感染拡大で生活が苦しくなった」という声を毎日のように聞いた。「食用油が20円値上がりし『しんどい』と言われたこともある」。自分にも何かできることはないかと真剣に考え、「身近にあるNHKの受信料制度は見直しが必要だ」との思いを強くしたのが政治家を目指すきっかけだ。

 昨秋の衆院選には、宮崎3区で「NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で」(当時)から出馬した。敗れたものの、今回は現在暮らしている地元の神奈川で政策を訴える。休日は友人と野球やフットサルで汗を流す。藤沢市在住。



生活に政治近づける
浅賀 由香氏 42歳、共産・新

浅賀 由香氏

 昨年4月、神奈川での出馬表明と同時に産休・育休の取得を宣言した。子育てしながらの立候補は「生活に政治を近づける挑戦」でもある。

 多様性に欠け、人々の生活を見ていない政治ではなく「千差万別の人の一日一日の暮らしを何よりも大切にする政治に変えたい」と訴える。

 政治家を志す原点はIT企業での勤務経験。長時間労働で体や心を壊した同僚が次々と会社を去った。党の仲間と街中で労働実態を調査したところ、多くの人が長時間労働やハラスメント、低賃金に苦しんでいる現実を突き付けられた。

 神奈川での参院選出馬は3回目。一貫して「8時間働けばふつうに暮らせる社会へ」というスローガンを掲げてきた。皆が安心して暮らせる社会を実現させると意気込む。

 息抜きは3人の子どもと過ごす時間。ぎゅっと抱き締めて癒やされている。横浜市鶴見区在住。



仕事と子育てを両立
水野 素子氏 52歳、立民・新

水野 素子氏

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)に管理職として勤めながら2人の子育てに奮闘してきた。「女性が政治に挑戦できる社会を」と、在職したまま立候補できる社内制度を利用し出馬を決めた。

 その経歴から、付けたニックネームは「宇宙かあさん」。宇宙政策での法務や国際交渉に携わったほか、県内ベンチャー企業との交流を通して「日本の産業、そこで働く人々、そして日本を元気にする」と力を込める。

 一男一女の母として、教育無償化の実現など「子どもたちが未来にワクワクする日本をこの神奈川からつくっていきたい」。生活者の目線から物価高には「消費税5%への一時的引き下げ」を提言。「お年寄りに安心できる年金医療介護制度を拡充したい」と訴える。

 175センチの長身でミス・ユニバース関東代表にも選ばれた経験を持つ。趣味は温泉巡りや旅行。川崎市高津区在住。



人のために生きたい
橋本 博幸氏 39歳、N党・新

橋本 博幸氏

 発達障害の影響で、20代後半までは人とのコミュニケーションに悩んでいたという。「発達障害を克服して、人のために生きたいと思った。障害者やマイノリティーの支援をしていきたい」。政治家を志した理由をこう話す。

 自身も発達障害の当事者として、訴えたいのは多様な学び方を選択できる教育制度の改革だ。「発達障害の人は、ずっと座っているのがつらい人もいる。勉強をしたくない人は、学校に行っても無理に勉強しなくてもよいなど、もっと選択できるようにしたい」と力を込める。「一人で悩まず、不安があればどんどん言って、助け合える環境をつくっていきたい」

 これまで食事宅配サービス「ウーバーイーツ」や喫茶店の調理などの仕事に従事。趣味は旅行で、国内は47都道府県を回った。最近はバイクでツーリングを楽しむ。東京都新宿区在住。



教え子思い政策議論
三浦 信祐氏 47歳、公明・現

三浦 信祐氏

 金属工学の専門家から政界への転身は実家のある福島県が2011年の東日本大震災で被災したことがきっかけだった。

 「原発の廃炉の実現に向け、多くの課題を乗り越えるには研究と政治の橋渡しをしなければいけない」。6年前の初当選以来、「技術者や研究者の皆さんにいかに活躍してもらうかに全力を尽くしてきた」と胸を張る。

 横須賀市にある防衛大学校の教官を18年間務め、幹部自衛官の育成に携わった経験から、安全保障政策の議論にも力を入れる。その際、常に思うのは最前線で活躍する卒業生たちのこと。

 「戦争に巻き込まれて教え子が血を流すことになるのはとても耐えられない。そうさせないのが政治の役割であり、自分の責任だ」と言い切る。

 帰宅後に家族とくつろいだり、愛犬「メイ」と戯れたりする瞬間が何よりの息抜きとほほ笑む。横浜市港南区在住。



15歳から市民運動に
内海 洋一氏 63歳、社民・新

内海 洋一氏

 「趣味は市民運動」と公言してはばからない。15歳の夏、入学したばかりの郷里・和歌山の高校を中退して熊本県水俣市へ。水俣病の市民運動に加わり、排水元の企業や国の責任を問うシュプレヒコールを上げた。

 これを契機に反原発、部落解放運動などに携わった。学問の重要性を再認識し、入り直した高校でマルクスの「資本論」を読みふけった。

 20代半ばで当時の社会党に入党。就職後は労働組合の役員を30年近く務めた。自己分析は「猪突(ちょとつ)猛進型」。「政治や社会に踏みにじられて苦しむ人たちを見るのが悔しくてたまらない」。変わらぬその思いが原動力だ。

 正念場を迎えた党を裏方で支えてきたが、神奈川から出馬を決意。妻と高校生の長女、小学生の長男の存在が励みになっている。

 温泉巡りやドライブで気分転換する。川崎市多摩区在住。



命と未来を守り抜く
三原 じゅん子氏 57歳、自民・現

三原 じゅん子氏

 弱い立場に寄り添い、「命と未来を守る政治」が信条。子宮頸(けい)がんを患った経験が原点にある。

 菅政権で厚生労働副大臣に起用され、追求し続けた不妊治療の公的保険適用拡大にまい進。4月に制度がスタートした。

 同じ志で歩む野田聖子こども政策担当相の補佐官として尽力した「こども家庭庁」の創設にも道筋を付けた。

 「立法や制度作りが仕事。諦めず、地道に結果を出すことに注力してきた」と胸を張る。一方で、通過点でしかないとも心得る。「使い勝手はよいか。中身は伴っているか。何事もフォローアップが肝心」と足元を冷静に見つめる。

 政界入り前は芸能界で活躍。人気学園ドラマの不良少女役は今も語り草だ。共演した先生役の武田鉄矢さんを「人生の師」と仰ぐ。

 夫、愛犬4匹と過ごす時間が「至福のとき」。横浜市中区在住。



ぶれずに「真実一路」
浅尾 慶一郎氏 58歳、自民・元

浅尾 慶一郎氏

 目指すのは「誰にでも何度でもチャンスがある社会」。参院で2回、衆院で3回当選を重ね、旧みんなの党では代表も務めた。だが、無所属で出馬した過去2回の衆院選は連続で苦杯をなめた。

 「政治の世界から身を引こうとも思った」が、再起に期待する多くの人たちの励ましを受けて発奮。返り咲きを懸けて夏の決戦に挑んでいる。

 「人生に失敗は付きもの。私自身も例外でない。失敗の経験を社会全体で生かすことが景気浮揚やイノベーション創出につながる」と説く。

 経済から外交、安全保障まで幅広い分野に精通。英語力は「ネーティブ級」と評される。

 座右の銘は「真実一路」。所属政党は変遷したが「歳入庁設置に最低賃金引き上げ、人工光合成技術の開発…。掲げる政策はぶれずに一貫している」と力を込める。

 遊説先の駅そば店巡りが楽しみ。鎌倉市在住。



政治参加増やしたい
小野塚 清仁氏 49歳、N党・新

小野塚 清仁氏

 飲食店を経営したり、オンラインゲーマーとして活動したりと多彩な経歴を持つが、自身のことを「一般的な人間」と評する。「普通の人間である自分が政治に参加できれば、ほかの人にも『自分でも政治に参加できる』と思ってもらえる」。政治参加への機運醸成が、出馬の動機だ。

 もともと政治に興味はあった。「学生時代に幹事などをやり、うまくいくとうれしかった」。誰かに喜んでもらえることにやりがいを感じ、政治家はその延長にあると映った。ただ、「選挙はお金もかかるので現実的ではない」と考えていたが、党の候補者選定に手を挙げ、費用面などでの援助が得られることになり国政への挑戦を決めた。

 選挙戦では「大きな声で訴えるのは嫌いなので、動画配信で政策を訴えたい」と話す。

 動画投稿サイト「ユーチューブ」鑑賞が趣味。横浜市港北区在住。



第3極確立へ使命感
松沢 成文氏 64歳、維新・元

松沢 成文氏

 「前回も挑戦。今回も挑戦」。参院議員を辞し、昨年の横浜市長選に挑戦して苦杯をなめた。今回の5議席を争う異例の「合併選挙」は自身の補選も兼ねるが、「第3極をつくるにはこれくらいの挑戦をしないといけない」と使命感に燃える。

 知事を2期8年務め、全国に先駆けて受動喫煙防止条例の制定を手がけた。歴史上の人物に例えるなら「北条氏康」と回答。小田原北条氏3代目当主として政治や外交、軍事に卓越した手腕を発揮した戦国武将だ。「行政マンとしての統治能力は見習うべきものが多い。今でもヒントになる」

 大のラグビーファン。高校時代は部活でキャプテンを務め、今はスポーツチャンネルでリーグワンや大学ラグビーを観戦するのが楽しみ。自身も生活習慣病予防として週1回はジムに通う。「同世代に比べたらビール腹じゃないでしょ?」。東京都世田谷区在住。


自立的な安保体制を
深作 ヘスス氏 37歳、国民・新

深作 ヘスス氏

 ペルー人の母親と日本人の父親の間に生まれ、川崎で育った。家族や親戚とのつながりから自然と外交や政治に興味を抱くようになり、政治家を目指すようになった。

 最も力を注ぐのは、外交・安保政策。在米日本大使館や米連邦議会などでの実務経験、松下政経塾での学びを通して「米国にとっても日本は重要な同盟国と受け止められている」と実感した。

 米軍基地が多く存在している神奈川選挙区だからこそ、日米同盟を軸にしながら「自らの力で自国を守れるよう、より自立的な安保体制の構築を」と県内各地で訴える。

 バブル後の「失われた30年」に自らの人生が重なる。給料が上がる経済政策や教育無償化など「人への投資」に意欲を見せ、「日本経済を立ち直らせる」と強調する。

 趣味は写真撮影。1歳になったばかりの長女と妻の笑顔が最高の癒やしだ。川崎市宮前区在住。



林業へ関心呼びかけ
飯田 富和子氏 53歳、N党・新

飯田 富和子氏

 「林業は置いていかれた産業。もっと関心を持ってもらいたい」。森林情報のデータ化を進めるシステム会社で働きながら森林整備の課題に間近で触れてきた。遺産相続で所有者が複数人に分かれた山は適切な整備がされず、放置された状態が続いていると嘆く。

 課題が多い林業に関して意見交換できる場をつくろうと、ネット上で1万人規模のコミュニティーを運営している。

 政治の世界を志したのは、その輪をさらに広げるため。NHK党の候補者を決めるオーディションに参加し、PR動画の再生回数による審査を勝ち抜いて立候補するための援助を得た。

 イメージカラーであるピンク色の作業着で山の中を歩き回ってきたといい、これまでに調査で立ち入った山は「全国で200カ所以上」と話す。

 趣味は温泉旅館巡り。夫は京都で旅館業を営む。東京都練馬区在住。

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