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参院選2022×「Z世代」
等身大の言葉を若者に 芸能人呼び掛け動画の2監督に聞く

選挙 | 神奈川新聞 | 2022年6月23日(木) 01:20

「VOICE PROJECT」を制作した関根光才監督(左)と下田彦太監督=都内

 昨秋に続く2度目の「VOICE PROJECT」。今回は出演を自ら申し出る俳優がいるなど出演者も倍増し、政治的発言をタブー視する風潮にある芸能界にうねりを生んでいる。俳優らの等身大の言葉が届けば、Z世代をはじめ多くの若者に政治を身近に感じてもらえる─。発起人の関根光才さん(46)と制作に新たに加わった下田彦太さん(42)の両監督に聞いた。


声上げることが必要に

「新たなジェネレーションを作る手助けがしたい」と語る関根監督

 関根 投票率の向上が成果の指標として重視されるが、プロセスが大事なんだと感じた。当事者意識を持って投票へ行く。その意識づくりが大事だったし、政治を語るムードの土台づくりという手応えがあった。

 俳優の伊藤英明さん(46)は投票に数度しか行っていなかったことを恥ずかしながらも告白─。複数の出演者が、ドラマや映画の撮影現場で政治にまつわる会話も増えてきたと実感していたという。

 下田 実際に「前回の映像があることで話しやすくなる」と言ってくれた方もいた。ミュージシャンの浜野謙太さんは「(前回出演した俳優の)菅田将暉が言っているんだもん」と映像で語っていた。今まで社会に対し「モヤモヤするんですよ」としか言えなかったけど、今は語る言葉を持っている人が増えた。それって一つの達成だと思う。

「出演者と人間同士の会話が出来た」と振り返る下田監督

 空気が変わってきた背景には、芸能界や映画業界における性暴力被害やハラスメント、誹謗(ひぼう)中傷、自死などの悲しい出来事がある。環境改善を求める声が重んじられるようになった。

 関根 より良い社会のために声を上げることが必要な時代になった。テレビ画面の向こう側にいる方はこれまで語れる機会が少なかった。でも活躍する方だって葛藤し、迷いを抱いている。有名な方も、ともに生きる当たり前の人間だと知ってほしい。だから、生身の言葉を伝えなければと思っていた。

 「向こう側」の人が等身大の姿で、日々の暮らしや生活をより良くする道具である政治や投票を語れば、視聴する若者との距離も縮まるはずだ。

若い視聴者に達成感を

昨秋の衆院選に続いて話題を呼んでいる「VOICE PROJECT 投票はあなたの声2022」

 下田 台本や台詞もなく「きょうは政治と投票の話をしましょう」と臨み、ディレクターと演者という関係を超え、人間同士での会話ができた。日常の人となりが表れ、すごく響く言葉が紡がれていた。若い出演者も社会に対して、教科書的でなく誠実な言葉を持っていた。まず会話をするという積み重ねが大切だと思った。若い視聴者にも、そういうプロセスを通じて達成感を手にしてほしい。

 若者が投票すれば社会は動く─。力強く訴えかける言葉が、Z世代にも共感を広げるだろうか。

 関根 「出演者が必死に頑張って発言しているのはどうして?」というところからでもいい。自分で反すうして考える時間をつくってほしい。若い世代に重荷を背負わさず、彼らを励まし、新たなジェネレーションを作る手助けがしたい。

撮影に臨むバンド「在日ファンク」の浜野謙太さん(中央)と下田監督(右)=都内(「VOICE PROJECT」提供)
和やかな様子でインタビューに臨む小泉今日子さん(右)=都内(「VOICE PROJECT」提供)
池田エライザさんのインタビューの撮影に取り組む関根監督(右)=都内(「VOICE PROJECT」提供)
インタビュー撮影に臨む池松壮亮さん=都内(「VOICE PROJECT」提供)

せきね・こうさい 映像作家・映画監督。代表作は映画「生きてるだけで、愛。」CMやミュージックビデオも手掛ける。

しもだ・ひこた 映像ディレクター。バベルレーベル所属。CMを数多く手掛け、現在はドラマ演出などにも活動の幅を広げている。

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