10月31日に投開票された第49回衆院選は、自民党と野党第1党の立憲民主党がともに公示前より議席を減らす結果となった。
神奈川県内18小選挙区では自民が11、立民が7の議席を獲得。与野党一騎打ちの構図が多い中、県内各党は勝利の感触をつかめないでいる。勝者なき戦いの舞台裏を追った。(衆院選取材班)
一騎打ちは3勝5敗
「厳しいと思われていたところも接戦に持ち込んでいる。流れをつくっていく上で大きな意味があった」
選挙戦最終日の10月30日。横浜駅西口で「最後の訴え」を終えた立憲民主党代表の枝野幸男は「野党共闘」の効果を記者団から問われ、そう強調した。
勝者不在の衆院選(2)ガラスの共闘 立民と共産にジレンマ
選挙戦最終日、公認候補と並んで支持を訴える立憲民主党の枝野幸男代表(左)=10月30日、横浜駅西口 [写真番号:886589]