選挙戦中盤、元衆院議員の福田峰之氏(57)がビデオ会議システムを使って開いたオンライン個人演説会には、インターネットを介して35人が参加していた。
「仕事を失った母子家庭には本人からの申請を待たずに市からの支援を提供できるようにしたい」。自らが描く、きめ細かい住民サービスを展開する市の未来像を語ると、聴衆からは次々と質問が寄せられた。
新型コロナウイルス対策で、会場に人を集める個人演説会を開いていない。街頭演説と共に力を入れるのは、誰でも視聴できるオンラインでの個人演説会だ。 毎回約1時間で30分ほどの演説の後、質問に一つ一つ丁寧に答えていく。福田氏は「気軽にやりとりできるのがネットの強み。リアルな演説会では、こうはいかない」と手応えを話す。
選挙事務所は置かず、支援者との打ち合わせはオンラインの「バーチャル選挙事務所」で実施。「密集を避け、インターネットを介して対話するのがコロナ禍での新しい選挙スタイル」と力を込めた。