横浜市長選が告示され、22日に投開票が行われる。人口370万人を超える日本最大の基礎自治体が抱える課題を探った。

夏休みを迎えた横浜・みなとみらい21(MM21)地区。飲食店にも商業施設にも人の姿は少なく、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を大きく受けていた。
横浜の新たな観光の目玉として「よこはまコスモワールド」を運営する泉陽興業(大阪市)が4月に開業したロープウエー「ヨコハマ・エア・キャビン」も例外ではなかった。
JR桜木町駅前と新港地区・運河パーク間(片道約630メートル)を結ぶ新施設には、空中散歩を楽しもうと週末には多くの人が行列を作っているものの、利用者はコロナ禍前に立てた目標の6割程度にとどまっている。
8人乗りのゴンドラにはグループごとに乗ってもらい、乗客のマスク着用や手指消毒を徹底。感染対策に神経を使う毎日といい、同社の松下克哉理事は「お客さまの安全、安心が第一。感染対策をしっかり取ることを最優先にしている」と話す。ただ、コロナの収束が見通せない現状については「想定外。早く収まってほしい」と顔を曇らせた。