22日に投開票される横浜市長選で、神奈川新聞社は市政課題について8候補者を対象にアンケートを行った。5回に分けて各候補の考えや主張を紹介する。3回目は「IR誘致」について。
Q.カジノを含む統合型リゾート施設(IR)の横浜誘致についてどう考えますか
太田正孝氏
反対
カジノは賭博であり、刑法に違反します。神代から賭博は人の人生を狂わせ勤勉さを奪い、国家を危うくすることから禁止されてきました。横浜はもちろん、日本でやってはなりません。山下ふ頭の再開発は市民と相談して決めます。
田中康夫氏
反対
IRというカジノ計画は、宿泊も食事も全て建物・敷地内で独り占めする令和の「囲い込み運動」。国内外の巨大資本に利益が吸い上げられる構図で、中華街や元町への経済的還元は見込めない。山手町の文教地区に隣接するカジノ計画は、横浜の文化を破壊する。
小此木八郎氏
その他
誘致を完全に取りやめ。
坪倉良和氏
反対
誘致が決まったプロセスが不透明であり、財源確保についても論理的な検証、根拠がまるでなされてない。山下ふ頭活用案は横浜市中央卸売市場を大黒ふ頭の食肉市場とともに移築して、食にかかわる施設を併設させ、食文化の一大拠点として世界に向けて発信する。
福田峰之氏
賛成
財源策、起業・創業支援策としてIRは必要。IR納入金600億円は、法人市民税全体より高い金額。首都圏の玄関口としてのIR機能は、人・物・金・情報が集まる場、起業環境を整えることにつながる。支店経済から脱却し、首都圏経済の一翼を担える。
山中竹春氏
反対
横浜市のカジノ(IR)による効果はコロナ前の試算で、米国でカジノが倒産しているように、カジノビジネスは既に破綻している。山下ふ頭には国際展示場、滞在型ホテル、エンタメ施設など、ハーバーリゾート構想を市民のご意見を反映させて実現します。
林文子氏
賛成
観光MICE都市としての発展に不可欠なナショナルプロジェクト。新たな魅力とにぎわいを創り出し、将来に必要な財源を確保していく有効な政策の一つ。今後の子育て・教育・福祉・医療などの施策を充実させ、安全・安心な暮らしを確かなものとしていく。
松沢成文氏
反対
IRモデルはコロナ禍で崩壊し、パシフィコ横浜との二重投資。住民投票拒絶で民主的プロセス無視。「カジノ禁止条例」を作り絶対阻止します。山下ふ頭には「英語ビジネスパーク」「横浜開港英語パーク」で国際企業を誘致し、世界で活躍する人材を育成する。
横浜市長選・候補者アンケート(3) IR誘致
太田氏 [写真番号:773681]
田中氏 [写真番号:773682]
小此氏 [写真番号:773687]
坪倉氏 [写真番号:773688]
福田氏 [写真番号:773689]
山中氏 [写真番号:773690]
林氏 [写真番号:773691]
松沢氏 [写真番号:773692]