「データというと冷たいイメージを持たれるが、重視するのは現場の声。多くの意見を吸い上げたい」
横浜市立大学での臨床統計学の経験を生かし、合理的根拠に基づく政策作りを目指す。街頭活動では市民との意見交換が楽しく、「思わぬ発見がある」と目を輝かせる。
高校時代はラグビーに没頭し、早稲田大政治経済学部進学後は厳しい練習から解放されてアルバイトに明け暮れた。単位を落とすことも多く、「これはまずい」と勉学に励み始めたころ、経済活動のデータを分析する授業に興味を持ち、その手法を社会に役立てたいと理系に進んだ。
「多くの市民が望んでいることは、データに表れる」と持論を説く。例えば、反対の声が根強いカジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致について、「市の試算は社会的コストが加味されていない」と指摘し、ギャンブル依存症患者が増えた海外のデータを基に「断固反対」を訴える。
6歳の息子と愛猫が遊ぶ姿を見るのが癒やしの時間。麺類好きで、市大教授時代は学生に見つからないか気にしながら、横浜駅前の立ち食いそば屋できしめんをすすっていた。