25日に投開票を迎える箱根町長選の期日前投票が、前回の約6倍と好調だ。新人同士の一騎打ちとなったことで町民の関心が高まっているとみられ、近年、下落が続いていた投票率に歯止めがかかりそうだ。
町選挙管理委員会によると、21、22両日の期日前投票数はそれぞれ402票、433票の計835票で、2016年の前回選(140票)より695票多い。
このうち17年9月の町議選から導入した「移動期日前投票所」は21日が173人、22日は190人と好調。土曜日の投票数は平日より多い傾向にあることから、24日もさらなる投票が見込まれている。
町制施行後の町長選で、投票率が最も高かったのは1956年の83・32%。新人同士の三つどもえとなった2000年(63・31%)以降、04年の無投票を経て、投票率は08年41・14%、12年37・93%、16年35・82%と過去最低を更新している。
同選管は「過去3回は現職と元町議の同じ顔触れでの選挙で、町民の関心や期待が薄れてしまった」と指摘。今回は20年ぶりの新人同士の戦いとなり、同選管は「00年のように60%近くになるのでは」と大幅な投票率アップを期待している。
激戦を繰り広げている両陣営とも前回を上回るとの見方をしており、「より多くの方に判断してほしい」と話している。