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政界の断面
神奈川県議会 立民系議員が3会派に分裂 根深い近親憎悪

政治・行政 | 神奈川新聞 | 2023年5月11日(木) 21:35

神奈川県議会(資料写真)

 改選を経て新たなスタートを切った県議会で、立憲民主党系が3つの会派に分裂した。以前から「内輪もめ」が絶えなかったが、改選を機に結束のもろさが露呈した格好だ。議会での影響力を自らそぐような事態に、党内からも「情けない限り」「分裂志向は宿痾(しゅくあ)」などの自嘲が漏れる。「早期に大きな塊になれるよう努力する」との声もあるが、亀裂の修復は容易でなく、展望は開けていない。

 4月の県議選で立民は公認・推薦を受けたり、改選前に同じ会派に所属していたりした計31人が当選。自民党(50人)に次ぐ勢力を確保した。党勢が振るわない中、県連幹部は「何とか踏みとどまった。全員で頑張っていく」と述べ、安堵(あんど)感を漂わせていた。

 ところが、改選後の会派構成では、県連の「一つの会派で活動するのが原則」との説得にもかかわらず「立憲民主党・かながわクラブ」(14人)、「立憲民主党」(10人)、連合神奈川の支援を受けるなどした無所属議員との合流による「かながわ未来」(10人)に3分裂した。

 背景に関し、県議の一人は「特定の事象でなく、積もり積もったものだろう」との見方を示した。

 立民内で仲間同士がいがみ合う「近親憎悪」の根は深い。昨夏の参院選神奈川選挙区では「共倒れ」も懸念される中、新人2人を擁立。支援態勢を巡って双方の陣営が党本部も巻き込んでつばぜり合いを演じるなど、軋轢(あつれき)を生んだ。

 昨秋には県議団でパワーハラスメント問題が浮上。県議3人が「重大なハラスメント」や「ハラスメントとされてもやむを得ない言動」があったと認定され、党員資格停止などの処分を受けた。

 10人の会派への所属を決めた中堅県議は「やがては立民として団結すべきだが、いろんなことがあって、今は一緒にできないという思いが強い」と打ち明けた。

結束呼び掛ける県連幹部すら…

 
 

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