環境に配慮した視点で葉山町の未来を考える「はやまエシカルシンポジウム」が26日、町福祉文化会館(同町堀内)で開かれた。同町の主催で、先駆的な活動をたたえる初めての「エシカルアワード」の表彰式も行われ、100人を超す参加者から拍手が送られた。
優良事業者部門で表彰されたのは、生ごみの堆肥化やプラスチックごみの削減などに取り組む日影茶屋(最優秀賞)、就労支援施設と連携した商品開発などを手がける「3pm・さんじ」(優秀賞)、収穫されない庭の夏ミカンの有効利用を図る町民有志の「葉山夏みかんプロジェクト」(特別賞)。
気候変動に詳しい地球環境戦略研究機関(IGES)の金振リサーチマネジャーらを交えたパネルディスカッションでは、「顔の見える食材を届けることと、多様性を大切にして作ることを心がけている」(3pm・さんじ)、「原動力は『もったいない』という気持ち」(葉山夏みかんプロジェクト)など、関係者が活動への思いを語った。
金マネジャーは「皆さんに共通するのは、何かをつなぐ仕事をしているということ」と評価し、山梨崇仁町長は「葉山のエシカルな活動は世界のスタンダードとして広げていける。今後も積極的に発信していきたい」と約束した。(佐藤 浩幸)
葉山で初めての「エシカルアワード」 日影茶屋が最優秀賞
優良事業者などの表彰も行われた「はやまエシカルシンポジウム」=26日、葉山町福祉文化会館ホール [写真番号:1149972]